2歳くらいからでしょうか、我が子が野菜を食べなくなったのは。
それから3歳になるくらいまでの間は、ものすごーーーい偏食っぷりでした!
もはや「1週間トータルでみて、だいたいバランス取れていればいいかな?」くらいの感じで、イヤイヤ期と相まって、どうにもこうにも…というような状況でした。
3歳までは主に調理方法の工夫をすることで、どうにかごまかしながら(!?)食べさせて来ましたが、だんだんこちらも手詰まり感が出てきてしまいます。
そこで、我が家ではちょっと視点を変えることにしました。
どういうことかというと、子どもの思考や行動に働きかける方法で野菜嫌いを克服する試みをしてみたのです。
これがとっても効果的だったので、今日はそのお話をしたいと思います!
Sponsored Link1~2歳児の野菜嫌いにはどんな対応をしたらよいか?
1〜2歳児は、まだまだ、興味の対象が「食べること」中心
離乳食が始まって、手づかみで食べ始め、自分でスプーンやフォークを握る、エジソン箸を使う、そういったことで、まだまだ精一杯のときも多いでしょう。
この時期に私が教えたかったことは「食事は楽しい!」ということでした。
なので、嫌がるものを無理やり食べさせることは極力しませんでした。
じつは、1〜2歳児の食事というのは、まだおっぱいを飲んでいても問題にはならない年齢の子にご飯を食べさせているということなんですよね。
WHOとユニセフが公表している卒乳の世界平均は4歳2ヶ月です。
そりゃ〜、子どもだって、あれこれ食べるのは大変なわけです。
いろいろ思いを巡らすうちに、結局のところ、このころの自分の心配や不安というのは「自分は母親としてやるべきことをやれているのか」といったことだったのではないかと気付きました。
そこで、自分の考え方を変えることにしちゃいました。
だって、自分で自分を追い詰めるのはしんどいですから。
世界を見渡せばまだまだ母乳でお腹を満たしている子もたくさんいるわけで「野菜を食べないと栄養失調になる」的な考えに振り回されなくても良いのかな!?と。
その代わりに、食事の内容をだいたい把握しておき「1週間くらいで栄養のバランスが取れていれば良し」と考えることにしていました。
子どもの健康や成長のことだけでも、ただでさえ心配しがちなのに、「子どもに栄養バランスの良い食事を取らせていない自分はダメな母親だ」などと思い始めると、こちら側が病んでしまいます。
余計に焦りますし、食べない子どもを前に愕然としたり、落ち込んだり、イライラしたり、悪循環の始まりです。
ですから、
- お昼はお豆腐ばっかり食べていたな〜 ➡️ 夜は炭水化物を少し多めにしよう
- 昨日はごはんばっかりたべていたな〜 ➡️ 今日はたんぱく質多めでいこう
- 昨日は野菜を何も食べなかった ➡️ 今日はハンバーグに野菜を混ぜ込む作戦で!
というような風に、おおらかに、バランスを取ると良いです。
そして、食べた時には「良かったね〜!身体が元気になるよ〜!!」と話したり、気持ち良くニコニコで食事の時間を過ごせるのだということに気づけるよう、配慮しました。
そ・れ・で・も
3歳過ぎまでこの偏食とはお付き合いが続きました(笑)
もしかしたら、2歳のころは、とにかく何にでも一度は「嫌! No!! 」と言いたいお年頃だっただけなのかもしれませんね。
3歳からの野菜嫌いは、もう少し知的に克服できる
認知(思考)の力を利用して、行動を変えることができる
2歳半くらいになると、食事を摂ることにもだいぶ慣れ、その日の気分や場の雰囲気、食べ物の見た目を理解する力が伸びたように思います。
周囲からの影響もあって、例えば「○○ちゃんが、『これ、キライ』と言った!」というだけで食べることを拒否したりもします。
そのくらいお子さんが周囲の状況やものごとがわかっているのなら、これは「シメシメ!」と思って良いですよ😊
なぜ自分は野菜を食べる必要があるのか、野菜を食べるとどのような良いことがあるのか、といったことも、幼いながらに理解できるということだからです。
そこで、この「シメシメ」な感じを最大限生かして、認知(思考)と行動に働きかけて野菜嫌いを克服する方法を試すことにしました!
3歳児が3ヶ月で野菜嫌いをほぼ克服した方法
1. なぜ野菜を食べるのか、野菜を食べるとどんな良いことがあるのかを知ってもらう
ここでも絵本を上手に用います!そうすることで、食事を摂るとたべものはお腹の中で消化されて排泄されるのだということを、よりきちんと理解することができます。
黄色いカバンを持って旅に出る食べ物たちがジェットコースターに乗って…という かこさとしさんのからだの本は、私たちが子どものころからあった名作ですね!
黄色いカバンを例えに使っても良いですし、我が家では、お腹に『うんちを作る小人さん』が住んでいることになっています。
お腹の中の小人さんは、いろいろな種類の食べ物がお腹に入ってこないと、良いうんちを作ることができません。色々なたべものが届かない日が続くと、どんどん弱ってしまいます。
なので、子どもには「◯◯ちゃん、小人さんが、人参も欲しいよ!って言っているよ!助けてあげて!」とか「今日はいろいろな食べ物を食べたから小人さん大喜びだね!」などと話します。
楽しく、お腹を撫でたりして、スキンシップもしながら伝えてあげましょう😊
記憶力は、感情体験が伴うとアップするそうですから、子どもに何かを覚えさせたい時には、嬉しい気持ちや楽しい気持ちを抱き合わせにしてあげると◎です!
2. 具体的に、どんな食べ物をどのくらい食べると良いかを教える
これは、難しく考えずに、以下のような栄養バランス表をペタッと、食事中に目につくところに貼っておくだけで良いでしょう。
今自分が食べているものは、どれかな?
今日まだ食べていないものは、何かな?
と、ちょっと話題にするだけで、子どものたべものへの関心はグッと高まります。
女子栄養大学の4群点数表
厚労省・農水省の食事バランスガイド
出典:
農水省ウェブサイト http://www.maff.go.jp/j/balance_guide/
厚労省ウェブサイト http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou-syokuji.html
しばらくの間、そんな形で、じわじわと、たべものや自分の身体への注意・関心を高めていきます。
3. 克服しよう!という気持ちが定まったら記録を!
簡単なメモを、本人と一緒につけていきます。
これも、そんなに厳しくする必要はありません。食べたら◯を付けていくだけです。
日付(曜日) | ごはん・パン・麺 | 野菜・きのこ・いも・海藻 | 肉・魚・卵・大豆 | 牛乳・ヨーグルト・チーズ | くだもの |
この表の良いところは
- 1日の終わりに、だいたいバランスが取れているかどうかを目で見て確認することができる
- 丸がたくさん付くと嬉しいので、子どもが張り切っていろいろ食べる
- うるさく言わなくても、本人が自分の栄養について考えるようになる
といったところがあります。
でも、例えば、すべての項目に丸がつかないからといって目くじらを立てたりする必要はなく、これはあくまでも、自分の行動をモニタリング(セルフモニタリング)するためのものです。
くれぐれも、できていないことを見つけても、それを叱る材料にはしないでくださいませ。
4. セルフモニタリングを続ける
続けながら、進歩したところや、嫌がっていたのに食べられたものなどがあれば思いっきり褒めます!
そして、「小人さん、元気になるね!」「いいうんちが出たのは、しっかりお野菜食べたからだね」など、とにかく良かったところをどんどん褒めていくだけです。
本人の気まぐれなどで、うまくいかない日があっても、怒ったり叱ったりする必要はありません。(怒ったり叱ったりすると、この取り組みそのものや食事自体が嫌いになってしまうので逆効果です)
5. セルフモニタリングをしなくても、自分で考えて食べられるようになったら卒業!
ここまで来られたら、もう記録用紙は必要なくなるでしょう。
あとは親子で「今日は何食べる?」といった話題の時に、「今日はもう緑のお野菜食べたかな?」などと言いながら一緒に決めると、本人も実行しやすくなります。
本人が継続したいと言えば、丸をつけるのを続けても良いですし、もう大丈夫だと思えているようであれば、一旦やめてみても良いでしょう😊
あれほど野菜嫌いだった我が子も、この方法で最近では「今日の晩御飯は何が良い?」と聞くと、「何でも食べちゃうよ〜ん!」などとニッコニコで言ってくれます。しかも、有言実行してくれるようになってくれました。
まだ、野菜を小さく切ったりはしていますが、食べることをこちらから進めることが随分減りました。
こうなれば、もう、モニタリングは必要ありません。
約3ヶ月で、晴れて卒業です🌸
こうして日ごろ治療に使っているメソッドを自分なりにアレンジして子育てに応用するのは、私にとってはとても興味深いことでもあります。
まとめ
もし3歳以上のお子さんで野菜嫌いな子がいたら、
- まずは、じんわり、絵本やバランス表で認知させる(知識をつけ、理解させ、考えさせる)
- 取り組むモチベーションが高まったら、実行に移す!(セルフモニタリング表と褒めるだけのシンプルなフィードバック、決して怒らないこと)
を試してみてくださいね!
理解していない、考えていないうちに丸つけ表だけを取り入れても効果は半減してしまいますので、この順番で、そして、本人のやる気が高まってから実行に移すことが重要なポイントです。
私のオリジナルの方法で、科学的な検証はされていませんので、そこはあしからず…ですが😅
少なくともうちの子には、驚くほどの効果がありました!
この方法が少しでも誰かのお役に立てたら、とっても嬉しいです。
もうすぐ新年ですので「来年は悩んでいるお母さん、お父さんが一人でも減って、お子さんも楽しくいろいろな野菜が食べられるようになりますように!」と願いを込めて書きました。
おまけ:子どもが野菜を食べやすい料理を作るのに便利な道具
王道のハンバーグやスープなど、野菜を小さくする調理法
特に1〜2歳の頃は、メニューを工夫することに注力していたので、フードプロセッサーが大活躍でした。
私がとても重宝していたのは、この、ブラウン マルチクイック ハンドブレンダーです。
普通のフープロの機能だけではなく、ブレンダーがあるので、あっという間にスープやホイップも作れてしまいます。
野菜を刻むこともできますし、これ一つあれば、ほとんどのことができちゃうんですよ!
鳥の胸肉に野菜のみじん切りを混ぜたチキンナゲットなんかは、子どもが大好きなメニューです。
バイタミックスは野菜嫌い克服の強力な味方!
Vitamix(バイタミックス)が一台あると、スムージーやフラペチーノ、シャーベットやアイスクリーム、温かいスープが、毎分37,000回転という驚異的なパワーでほんの数分で作れます。
これで作りたてのスムージーを飲むと、本来の酵素や栄養価や美味しさを感じられて、しあわせな気持ちにしてくれますよ〜!!
ほうれん草なども、結構な量を生で入れてしまっても、フルーツの甘味などでとってもまろやかになるので、子どもも喜んで飲んでくれます。
コスコ(Costco: 日本ではコストコ)でデモンストレーションがあって、そのときにサンプルをいただいてあまりの美味しさについつい購入してしまいました。
お値段がちょっと…と思うかもしれませんが、バイタミックスには値段なりの価値があると思います。
普通のミキサーでは抽出できないファイトケミカルという抗酸化物質も抽出してくれ、アンチエイジングにも効き目がありそうですし、とにかく家族全体の野菜の摂取量がみごとなまでに増えます!
メタボ気味のパパさんにもぜひスムージーを!!
レシピはこの本がおすすめです。
うるさいのはちょっと困るとか、作る量が少ない、という方にはこちら。
Vitamixは、7年間、保証がついているところも安心です。