言語習得には「聞く」「話す」「読む」「書く」の4本柱が欠かせないと言われていますね。
我が家でも3歳の娘にフォニックスの導入を始めたところ、絵本が自分で読めるようになりました🍀
今日は、この「聞く」「話す」の部分を概念化して「読む」力につなげるために役だったことをまとめてみます。
0~2歳までは第一言語である日本語を優先的に教えてきましたが、日本語の絵本が自分で読めるようになったのを機に、3歳前後から家でも英語での読み聞かせをスタートしています。
これまでの経緯についてもう少し詳しくお読みになりたい方はこちらをご覧ください。
フォニックス導入できたのは絵本好きだから。その背景にあるのは親子のスキンシップや絆。
ウチの娘は、絵本がとてつもなく大好きです。
朝起きて、着替えもそぞろに絵本。プリスクールから帰ると真っ先に絵本。毎晩寝る前に読み聞かせ。外出しないお休みの日は朝から夜まで何回かに分けて読み聞かせタイム・・・
たぶん、1日平均2〜3時間は読んでます😅
おもちゃも一通り与えたんですけどね・・・ 断然、絵本>>>おもちゃで、日本語、英語、問わずに本を読みます。とにかく量が多い。
識字に強くなるワケです! まさに好きこそモノの・・・状態。
読み聞かせをせがんで断られるとそりゃあもう、大泣きです。。そして、絵本読みたさにことあるごとに本に吸い寄せられ、やるべきことが途中で止まってしまったりも💦
本が好きになるように、、と0歳から読み聞かせを始めたりと多少仕向けた感はありますが、ここまで好きになるとは親もビックリです。
たぶん、読み聞かせの時、膝に乗せてもらったり、腕枕してあげたり、内容についてもあれこれ親子で楽しく会話して来たのが大きいのです。彼女にとって、お母さんが他のことをしないでニコニコで自分と向き合ってくれる、大事な時間なんですね。
フォニックス云々の前に、こういう状況が前提としてあったことをお伝えしておきます。
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3歳、少し早いけれどPhonics(フォニックス)を導入することにした理由
では、なぜ我が家でこんなにも早くフォニックスを導入することになったのか?
私は、自分の子に年齢不相応な早期教育をとは思っていません。むしろ、年齢相応の情緒や経験、取り組むことへの楽しさを大切にしたいと思って来ました。
なので、最初はフォニックスの導入もすごく迷ったんです。
でも、子育てには、その子にぴったり合う “ちょうど良いタイミング” があるとも思っています。そのタイミングが来たのに、親が「うちの子にはまだ早い」と決めつけて制限をするようなことは避けたいとも思っています。
本人の様子を見て、自然に、フィットすることをやってもらえたらなぁという感じです。我が家ではちょうど3歳頃にタイミングが訪れたという風に、ごくシンプルに受け取っていただけたら幸いです。
というのも、3歳を目前にしたある日、彼女は気づいてしまったんです。「自分はお友達より、英語が上手く話せていない」という事実に。
親からすれば当たり前のこと。両親が日本人で、プリスクールでだけ英語を話しているんですから。
でも、それが彼女にとってすごく悔しいことだったんですね。「⚪︎⚪︎、英語下手だもん」とことあるごとに傷心の様子。
子どもだからすぐ立ち直ってはくれます、でも、これが学校に行くたびに積み重なるとマズイなぁと思いました。
このままでは「できない自分」が当たり前になってしまいそう、「自己効力感が落ちそう」と、母親なりに危険な雰囲気を察知⚠️していました。
自分より英語ができないお友達を探して、できない子たちとしか遊ばないなんてこともありました。
でも、本心は、上手になりたいんですよね。
そして誰とでも楽しくコミュニケーションしたいはず。
本音から目を逸らしていては、何も始まらないんじゃないかなぁ〜って、母は思いました。
やっぱり、物事は「できるから、楽しい」ってところがあります。
「そのうちできるようになるから大丈夫だよ」と気休めを言って様子を見るよりも、ちゃんと親子で目標を持って取り組んでできるようにしてあげることのほうが、娘の気持ちに寄り添うことになるのでは、と考えました。
そこで思いついたのが、英語の絵本を「読む」スキルをつけてあげよう!という対応策。
既に本好きの彼女のことだから、自力で英語の本が読めたら、語彙も増え、英語がもっと楽しくなり、次のステップにいけるのでは?と。
一方で、3歳児で英語の本をスラスラ読める子はまだクラスにもそんなにいません。
「読む」ことが誰よりも早くできたら、学校でみんなから「できない子」レッテルを貼られる可能性が減り、彼女の良さや頑張りを認めてもらえるのではないかとも考えました。
シンプルな話ですが、一度、劣等生になってしまうと、「できない→楽しくない→やらない」の悪循環に陥ってしまいがちです。
だからこそ、彼女の言語習得の好循環を、今のうちに作ってしまおう!というわけです。
「できる→楽しい→やりたい」または「楽しい→やりたい→できる」を目指そう!と。
まだタイミングの訪れていない子には、決して無理強いはしないでください。英語が嫌いになったり親子関係が崩れてしまっては逆効果です。
フォニックスの導入方法やタイミングは?
言語の習得にはステップがあるそうです。
- Spoken words 会話ができる
- Sight letters ABCの大文字小文字がわかる
- Write letters ABCの大文字小文字が書ける
- Pictures – Vocabulary 単語のスペルとイラストの示す意味がつながる
- Phonics フォニックス
上記の4の段階で、例えば Appleというスペルを見て、🍎のことだとわかる、ということ。
そういったスペルと意味の繋がっている単語が、各アルファベットで1単語以上あることが、5番目のフォニックスへと進むためには必須です。
こういったものをさりげなくリビングやお風呂に置いたり貼ったりしておくと、子どもは自然と興味を持つので、良い準備になります。
上の条件をクリアしていたので、我が家も早速実践してみよう!ということになりました。
幼児の英語学習に最適なPhonics(フォニックス)の豆知識
フォニックス (Phonics) とは、英語圏で子供達に英語を読む方法を教えるために広く使われている教育方法です。
まだこの教育法には賛否両論あるようですが、「英語の文字と音の関係のルール」 を学ぶことで知らない単語も推測して正しく発音できるようになる、それで約75%くらいの単語は読めてしまう、という便利なもの。
個人的には、フォニックスの良さは、そのシンプルさにあると思います。
子どもにとっては、自分で読めた!という小さな達成感や成功体験を味わえる、良いきっかけです。
ただ、賛否両論と言われる理由も理解しておく必要があります。
フォニックスのルールには例外もあって、すべての単語がフォニックスのルールで読めると過信しないことが大事なようです。
例えば、you , could , many , people などのおなじみの単語(site words)はフォニックスでは例外扱いです。
それに、フォニックスだけでは単語が何を意味しているのかを学ぶことはできないので、音と意味を結びつけることをしておかないと本の単語を見たときに、 “すぐに発音はできるけれど意味がわからない”ということになってしまいます。
あくまでフォニックスは「音→単語」及び、「単語→音」を推測する足がかりであるとの位置づけ。同時に意味を学ぶ必要があるんですね。
「音→単語→意味」と結びつけていくためには、イラストの下に単語が書いてあるカードなどで練習をしていくと良いと思います。
注意することは、この時に、英語は英語のまま覚えること。
単語やイラストの意味を日本語で説明してはいけないそうです。英語は英語のまま理解し、英語の引き出しと英語で考えるアタマを養う必要があるからです!
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フォニックス導入。まずはLetter soundsを覚えるところから始めよう!
フォニックスは4つのカテゴリに分けられます。まず、Vowels(母音)・Consonants(子音)・Blends(2音以上混合)・Combinations(2文字以上で1音)です。
アルファベットのAからZ、それぞれに音がついているので、それを覚えるところから始めます。
こちらのビデオがわかりやすいです!
(↑アメリカ英語)
(↑イギリス英語)
我が家ではシンプルにA says a, B says b, C says c… と26文字覚えさせてしまいました。
(日本語で読み方を書くと、エー セッズ ア、ビー セッズ ブッ、シー セッズ クッとなります)
26文字の表を作って、毎日寝る前に呪文のように唱えると良いです。楽しくやります🎶
その方法でも、2週間くらいで全部マスターしてしまうことができました😊
もし、家庭で取り組むためのツールが欲しい場合は、Jolly Phonicsのキットが良さそうですね!
親御さんが既にジョリー・フォニックスの知識をお持ちならこちら↑で良いでしょう。
正しい発音に自信が無い方は、上のトーキングペン付きのセットだと安心です。
イラストにスペルのついたカードも入っているので、便利ですね!
写真はイギリス英語用のキットです。
それができたら、次は、シンプルな単語の読み方を練習しましょう。
add (ア、ドゥ、ドゥ、 “アッド”)
cab (クッ、ア、ブッ、”キャブ”)
こういう3つのアルファベットで出来ている単語を、フォニックスのレターサウンドを使って読む方法を覚えていきます。
ここまで来たら、シンプルな絵本が読めるようになりますよ😊
フォニックスの練習に最適なDr.Seuss(ドクター・スース)の絵本
英語学習では韻を踏むの(rhyme)がとても大切です。
ライムを意識して作られた本がとてもたくさんあります。
このドクター・スースのシリーズは基本的なわかりやすい単語のみで書かれていて、毎日親子で音読することで、フォニックス (Phonics) やサイトワーズ(site words)の習得にもかなり役立ちます!
上のようにして、シンプルな単語が読めるようになったらどんどん絵本を音読して行きましょう。
そして新しい単語が読めたら「やったね!また読める単語が増えたね!」と、どんどん褒めます💕
そしてついでにthe, in, you, with みたいな頻出のサイトワーズを覚えてしまうと良いです。
以下は音読でフォニックスの練習をするのにぴったりな本です。
最初は親子で1行ずつとか、1ページずつとか、交代で読むと、長続きしやすいと思います。
アルファベットやシンプルな単語の導入に。スペルとその単語のイラストを結びつける練習にも最適です。単語も簡単なものが多いので、プリスクールには必ずある1冊!?
子ども向けのテレビ番組もある THE CAT IN THE HATのシリーズはキャラがとても特徴的で、覚えやすいです。
セットで揃えるといいですね😊
娘はTHE CAT IN THE HATのシリーズのイラストが最初あまり好きじゃなかったようなのですが、この本はエルモが登場するので楽しそうに読んでくれました。
このバニーちゃんのシリーズも、とっつきやすくて娘は大好きでした。Honey, Bunny, Funny… とライムでリズムよく読めるのも楽しい。
フォニックスの導入にはこれも便利でした!
Dr.Seussの登場人物がいっぱい出てくるフォニックス・チャートなどもあります。
日本語のあいうえお表なんかと一緒に、これを壁に貼っておきましょう😊 さりげな〜く、楽しそうに、です。
Dr.Seussの本は、英語の Phonics (フォニックス) を学ぶための 音やリズムを身につけることが出来るようにと、母音を一つだけ含む223語の単語を使って書かれています。
Dr. Deussの絵本は、英語の発音が生み出す独自のリズムや発音があってこそ。
なので、もしお母さん、お父さんもこれを機に英語の発音を一緒に勉強したいということでしたら、CD付きのオーディオブックを購入すると良いですね。
この中で順番をつけるとしたら、Dr. Seuss’s ABC、HOP ON POPあたりからスタートすると良いと思います。
HOP ON POPは、レターサウンドを覚えた後の母音の発音習得にぴったりですよ🎶
英語の本の紹介も、まだまだ続けて行きたいと思います!
我が家の子育てをこれからも温かく見守っていただけましたら幸いです。