ママ友に妬みや嫉妬から意地悪をされたときの対処や思考の切り替え方、その後の付き合い方について

なんだか、いきなり重たいタイトルですみません!

”ママ友”っていうのは、本当に、意味が広い言葉ですよね。昔からの友達のようになれる方もいれば、ただの知り合いみたいな感じのおつきあいもあります。

私の場合、半分は日本人、半分はその他の国の出身の人ですが、これまでの経験上、悲しい出来事はだいたい日本人の方との間で起きてしまったような気がしています。第一言語同士だったり、空気を読みあう文化だったりというのも作用しているような・・・。

こういうことで人知れず悩んでいる方って結構いるのではないかな〜と思って、これまでにあった出来事や、そのとき考えていたこと、自分の持っている知識や対処策などを少し綴ってみようという気持ちになりました。

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嫉妬や嫉みという感情は万人に共通の、ごく当たり前のもの

嫉妬・妬みとはどんなもの?それは悪いこと?

  • 嫉妬:自分が持っているものや、愛着を感じている誰かが、ほかの人に奪われた、または奪われることへの恐れや不安
  • 妬み:自分にはなく、他の人が持っているものや人に対して、羨望や腹立たしさを抱くこと
  • 嫉み:自分にはなく、他の人が持っているものや人を見て、卑屈になったり自責的になること

嫉妬の背景には”不安”があるのだということがわかりますね。

不安というのは、人間にとって、ものすごく基本的な感情の一つです。

例えば、森の中に一人取り残されてしまったとします。カサカサっと音がしたら、身の危険を感じて不安になります。こういった不安というのは、自分の身を守るために備わっている感情なのです。

つまり、恐れや不安というのは、大切なもの、守りたいものがあるからこそ、生まれる気持ちなのだとも言えます。

日頃、自分の身を守る、自分の大切なものを守るということができているのは、この恐れや不安という感情があるからこそです。

一方、妬みや嫉みというのは、自分と他者を比べることで生じます。競争社会なので、比較が生じるのは免れられないことでもありますが、ただこの気持ちを良い方向に利用することはできます。

妬み、嫉みを感じてしまったときにこそ、「自分が欲しているもの」に出会えるのだと認識することです。

誰かのことが羨ましい、それを持っていない自分が情けない、といった気持ちを逆手に取り、自分が心から望んでいることは何なのか、次はどんな目標に向かって努力すれば良いのかを見出せる人は、成長します。

あまり気持ちの良い感情ではありませんが、そのように自分に新たなモチベーションを与えてくれたりもするのです!

妬みや嫉みは、自分に自信がないとき、自分を肯定できていないときに感じやすくなるものですが、そういう自分を客観的に捉える努力ができれば、新たな自分を発見するチャンスをくれる感情だとも言えるでしょう。

まずはこういったことを知っておき、自分にも嫉妬や妬み嫉みといった感情は存在し、いつ生じてもおかしくないこと、それらをいかに良い形で機能させて人生を歩むかが大切だということを知っておくことが大切です。

このように、嫉妬や妬み嫉みを「悪いものだ」といきなり決めつけたりしないで、もう少しフラットな感じで見つめていくと、違った視点を持つこともできます。

女性だけが嫉妬や妬みに狂うわけではない

よく、女性は嫉妬心が強いなどと言われますが、私は、このご時世になってもまだまだ男社会である医者の仕事ぶり(アメリカではドクターの60%は女性ですが日本ではまだまだ男性が多い職業)、男性が増えてきたとはいえ未だに女社会である看護師さんたちの仕事ぶりを、それぞれどっぷりと見てきました。

当然、男女ともに嫉妬や妬みというのはありますし、どっちにも其々の嫌な特徴があります。でも、個人的には、若い頃、上司同士の出世争いや利権を巡る問題に半ば巻き込まれそうになったことがあり、正直、男性の嫉妬の方が面倒だと思っています。

が、自分は女性なので、やはり目に入りやすいのは子どもをめぐるママ同士の問題。

ママ同士の嫉妬や妬み、嫉みは、どこにでもあるものとはいえ、意地悪をされたらそれなりに嫌な気持ちになりますよね。それに、子どもまで巻き込まれたらと思うと本当に悲しいです。

ママ友と上手くお付き合いしていくための工夫

色々な意味で相手を刺激しない気遣い

どんなことが相手の気に障るのかなんて読めない部分もありますが、一般的にはこのようなことを気にしている人が多いのだそうです。

  • 子どものこと(能力や性格、容姿など)
  • ママの容姿や持ち物
  • ママ本人の学歴、収入
  • 夫のこと(職業や収入、育児への参加の度合いなど)
  • 育った家庭や親のサポート環境など

容姿とか、能力とか、職業とか、学歴とか、そういったものは、大人になってからでは今更どうにもならないことばかりですが、だからこそ、気にする人は気にするのでしょう。

お互いちょうど良い気遣いのできる人同士とだけ仲良くなっている傾向もありますが、たいていは、いつもにこにこご挨拶、自分のことも人のことも無駄にしゃべらない、地味でこざっぱり、というのがモットーです。

皆さんはどんな気遣いを心がけていますか?

ここで私が心がけていることを少し挙げてみたいと思います。

時々うっかりしていたり、余裕がなくてできない時もありますが、だいたいこんな感じでしょうか😌

付き合い始めの頃にできるちょっとした気遣い

  • 笑顔であいさつ
  • 相手の子の良い所を見る、褒める
  • 遊んでいるあいだも自分の子を監督する(あいさつやしつけ、おもちゃの貸し借り、マナーなど)
  • FB、Twitterやブログは教えない・やらない
  • 噂や悪口に加担しない
  • 家族のことを聞きすぎない
  • 自分の子以外の写真を勝手に撮らない
  • 相手のことを詮索しない
  • 清潔感がありこざっぱりした身なりで
  • 自分のことも話しすぎない

少し交流が深まってからも気をつけたいこと

  • 安易にお互いの家に行き来しない、行くときは手土産を忘れない
  • 家に来てもらうときは、おもてなしで気を遣いすぎない
  • 目立つもの、派手なものを身につけない
  • どっぷりとつきあい過ぎない
  • 御礼を忘れない
  • 子どもの人数や性別、お互いの年齢のことなどは触れない

個人的に気をつけていること

  • 自分の子が褒められたときに、謙遜している姿を見せたくても、我が子の悪いところを暴露したりはしないで何か別の返答を考える(我が子の自己肯定感を傷つけないため)
  • 自分から自分の仕事や夫の話を振らない
  • 普段はあまりブランドものを持ち歩かない(逆に、全員がブランドものを身につけているような場では合わせる)
  • 雑談の群れに交わらない
  • 話題は楽しいこと中心で!
  • 相手の失敗や失言にいちいち目くじらを立てない、おおらかに

「長くつきあいが続くのは、お互いにこういうことができているママ友さんとだけなのかもしれないな〜」と思っています。あとは自然消滅的に会わなくなったりして、ご縁が薄らいでいくような。

でも、自分なりに人を不快にしたりしないようあれこれと気を遣ってみても、なんだかわけのわからないところで突っかかってくる人というのはいるものです。

嫌なことをされたときの対処や思考の切り替え方、その後の付き合い方

職業を勝手に詮索されたり、意地悪されたとき

こういうときは、自分のことであればあっけらかんと答えて、逆に思いっきり親切にしてしまうのも一つの考え方です。

長年かけて培った知識の深さやプロフェッショナルであることの大変さ、それまでの苦労が伝われば、相手の気持ちを少し動かすことができるかもしれません。(できないこともあります!笑)

夫のことを聞かれたら、相手がオープンにしている人なら話すこともありますが、言いたくないときは「プライベートな情報を話題にされるのが嫌いな人なので」と最初に言ってしまいましょう。

または、嫉妬されたりしていることに対して敢えて鈍感になることにして、詮索をスルーしてしまうのも一つの策です。

でも、相手の感情に反応して、自分まで相手を嫌ったり嫌な態度を取ったりしないことが大切です。

以前、幼児教室のママさんの中に私の職業を誰かから聞き、そのあと何かにつけ絡んで来る人がいました。10歳くらい年上で、専業主婦の方です。

次に公園に行ったら一瞬で私の仕事の話が知れ渡っていて、正直、引きました(笑)職業がネタになるなんて、アメリカにしばらくいるうちに忘れていた感覚でした。

人のプライベートをネタにするのは未熟な人の行動だと認識していました。それが当たり前の人が身近にがいるということが結構、衝撃的でした。

でも、その人が病気になって入院したときに、不安そうだったので話を聞いたり、相談に乗ったりと優しく接していたら、意地悪な発言をされなくなりました。

専業主婦の人は仕事や資格のある人に、仕事が忙しい人は専業主婦やフリーランスの人に、無い物ねだりの気持ちを感じることがあるかもしれません。

私は産後しばらく専業主婦をしていたのですが、バリバリ仕事をしていた頃は「専業主婦っていいな」と思っていたのにもかかわらず、いざやってみてその大変さを身をもって知ると、あっという間に仕事に戻りたくなりました。

「人間って立場がかわるとこうも別のことを考えるものか」と自分でも自分の心の変化に驚き、そして「隣の芝は青く見えるものだ」ということがよくわかるようになり、それからは、どの人にもそれぞれ異なる大変さがあるのだということを忘れないようにしています。

それに、人の持っているものは、その人が努力したり苦労したりして得たものなんですから、同じ努力をしていない自分が欲しがるのはそもそも筋違いな話ですよね。

アメリカで仕事をしていく中で、いわゆる誰もが羨むようなVIPたちの暮らしにも、私たちの想像の及ばないような苦労があることを垣間見て「悩みのない人などいない」ということを感じています。

それに、苦労していなさそうに見えて影で大変な思いをしている人もたくさんいますから、そういった相手の事情を慮ることも、大人であれば覚えておかなくてはなりません。

とはいえ、突然「あなたは好きな仕事について、収入もあって、いいわよね」的なことを面と向かって言ってくるような人は、稀ではありますが、います。

こういうものはちょっとした”当て逃げ”的なものと認識して、あえて同じ土俵に上がる必要はないでしょう。

自分の能力や過去の努力に目を向け、現状をきちんと把握していたり、相手の苦労や努力を想像できたり、その発言がお互いや子どもたちの関係にどのような影響を及ぼすかを理解している人はそのような発言はしないはずです。

そういった理解力や想像力、衝動的な言動をコントロールする力に問題がある方なのかもしれない、その上に、そのまま子どもに過剰な期待やプレッシャーをかけているとしたら、とても心配な状況です。

でも、一度そうなってしまうと、こちらからして差し上げられることはあまりないので、そーっと距離をとりましょう。

今日はちょっと毒づいちゃってすみません(笑)

アメリカにいると元々ポテンシャルが高い子どもたちが家族のサポートを受けめいっぱい全力で勝負しているのが目に見えてわかります。

ですから普段から、嫌でも自分の身の程を知ることになります。それは我が子にとって良いことだと思っています。

我が子には、その素晴らしい子どもたちとどう渡り合うのか、皆が素晴らしい中で自分の良さを最大限引き出すにはどんな工夫が必要か、日々考えてもらいたいと思っています。

そういう視点で見ていると、自分より素晴らしい部分のある友達は、本来であればかけがえのない存在なのです。親同士の妙なプライドのせいでおかしな関係にしてしまうのは、子どもにとってはただの機会損失です。

子どもにとって本当に大切なことは何かを忘れないようにしましょう。

子どもの成長や発達を比較されたとき

そもそも、母親と子どもは別の人間なので、子どもが良く出来るからといってそれが母親の評価に直結、というのがまたちょっとズレているようにも思うのですが、子どもが良く出来ると親が褒められたりすることがありますよね。

だから、「子の評価=自分の評価」という錯覚に陥っている人は多いです。

でも、いちばん頑張っているのは子どもです。親はただのサポート役。

自分ができないからといって、他の家の子と比べられたり、他のママと自分の母親が微妙な雰囲気になっていたら、子どもはどんな気持ちになるでしょうか?

子どもの視点に考えが及ばないということは、危険なことです。子どもは母親の付属物ではないのです。

もし、一方的に張り合ってくる人がいたら、適度なおつきあいまでで、深入りしないようにします。そーっと、物理的・心理的に距離を取り、刺激をしないように努めます。

子どもを一人の人間と捉えて接しているか、自分の付属物のように扱っているか、という部分で、根本的に価値観にズレがあり、あまり気の合うタイプのママさんだとも思えませんので、無理なつきあいはしません。

でも、もしそういう方が近くにいたら、そのママさんはきっと自分が良い母親であるかどうかを気にしていたり、旦那さんや義両親にプレッシャーをかけられていたり、自分の子育てに自信が持てなくて不安なのかもしれないので、お会したときにはできるだけお子さんの良いところを見つけて褒めましょう。不安が減ると笑顔が出てきたりします。

私は仕事柄、悩んでいたり困っている人には優しく接する方法を知っています。役に立てるときは最大限立ちたいと思っています。

でもこちらのそういう想いがどうしても伝わらなかったり、変な風に受け取られてしまったときは、潔く子どもにとって一番害の少ない選択をしようと決めています。

以前「クリスマスカードを送るから住所を教えて」と言って住所を聞き出し、とんでもないものを送ってきた方がいました。「お金を出してまで意地悪したいってどういうこと⁉︎」と思いますが、ホントの話です。

その方はうちの子と同じ習い事をしていた子のお母さんでしたが、結局、先生ともめてやめていかれました。先生がクラス内で贔屓をしている、他の子は自分の子より小さいのに新しいことをどんどんやらせている、対応が違う、といった言い分だったようです。

客観的には、先生の贔屓というよりもお母さん自身に後ろめたい点があったのが引き金になっていたように見えました。

というのも、その方は毎回、毎回、レッスンに遅刻してくるのです。

毎回5分前に到着し、レッスン前にトイレを済ませて準備万端で通って来ている他の子たちと”扱いが違う”と言い張るのは、もはや言いがかりに近いのではないか思いましたが…

本当はやめさせるつもりではなかったのが、結局のところ、自分の言動に収拾がつかなくなり、やめざるをえなくなってしまったのでしょう。最終的に、いちばん被害を被ったのはそのお子さんです。楽しかった習い事をやめさせられてしまったのですから。

目に見える意地悪や嫌がらせをされたときには、証拠はしっかり残し、家族の安全が脅かされたり社会的な問題になるようなことであれば、きちんとした対応が必要です。専門家に相談したって良いのです。

そしていじめのようなものであれば、生活環境を変えるなども有りでしょう。なぜなら、そのような行動が受け入れられているコミュニティーや環境の中で子どもを育てると、子ども自身に良くない影響が及ぶ可能性が高いからです。

子どもの友達を親が指定することはできませんが、家族が暮らすのにふさわしい場所や日々の生活環境は調整できるはずです。

自分の子より色々と出来る子がいたときはどう考えるか

それはシンプルに「努力したんだな」「これが好きなんだね!」と思うだけですし、そしてそれを我が子と結び付けないことにしています。

たぶん、結び付けられたりしたら、我が子もたまったもんじゃありませんよね。生まれたときから、身体の作りも、性格も、すべて違うのに、他の子と同じことを要求するのは無理があります。

もしチャンスがあれば、どんなことをしたら我が子が成長できるか聞いてみたい気もしますが、でも詮索はしません。

すっごく仲良しのママさんなら素直に相談しますし、そうでない場合には、自分の子どもを良く見て我が子に合う方法を考えるのが親の役目だと思っています。

自分と我が子を信じて毅然とした態度でいることが大切

日頃から、子どもを大切にしていることが母としての自信になる

子どもの話を良く聞き、良く遊び、観察し、褒め、本人の希望や意見を尊重しましょう。

あなたが良い母親であるかどうかは、お子さんを見れば一目瞭然です。それに、子どもにとってあなたが良い母親かどうかは、子ども自身が決めることです。

子どもと日頃から丁寧に向き合っていれば、自分の子の良いところ、まだまだなところが良くわかっていますから、褒められても変に奢ることもないですし、その観察眼を相手のお子さんに向け良いところをすぐに褒めかえすことだってできるようになります。

逆に嫉妬や意地悪をされても「そうでしょ!うちの子って素敵でしょ!」と心の底から思うことができていれば、嫌なことがあっても振り回されずに済みます。

あまりしたいとは思いませんが、最悪の事態になったときに戦う勇気も出てきます。

自然と関係が薄れていくのを待つ、心のゆとりも持てるでしょう。

嫌な想いをするような出来事はそう頻繁にあることではありませんが、もし悩んでいる方がいたら、参考にしてください。

理解し合えるママ友が少しいてくれればそれでいい

基本的には私はママ友の存在は大切にしたい派です。

これまでも不慣れな土地でたくさんのママ友さんたちに助けられてどうにかやってきましたし、心から大好きな人たちにも出会うことができました。

でも、上記のような嫌なことも、かなり稀ですがありました。その都度、自分に落ち度がなかったか、自分が子どもの足引っ張っていないか、不安になってあれこれと考えたりもしました。

ただ、不安だったり、自信が持てなかったり、気持ちが揺らいでいるときこそ、いつもならできる気遣いを忘れてしまったり、不用意な発言をしてしやすくなるのも事実です。

色々悩むうちに、そういう時期こそ、大切なのは自分がブレないでいることだと気付かされました。

わからないことは調べ、適切な人に相談し、約束やマナーは守り、子どものためにできることをする、できないことはNoと言う、間違いをしてしまったら素直に詫びる、など、当たり前のことをきちんとする、ということです。

こちらが何もしていなくても、思っていなくても、相手の事情や感情に巻き込まれてしまいそうな出来事というのは時々起こりますが、自分が毅然としていれば対処可能なことがほとんどですし、嫌なことがあっても、それはたくさんある出来事の中のごく一部でしかないこと、一生続くものではないことを思い出しましょう。

自分を理解してくれる人に日々感謝し、人数は多くなくても、良い関係でいられる人を大切にしていきたいですね!

ABOUTこの記事をかいた人

アメリカで娘を出産し、バイリンガル育児をしている精神科医ママの日記です。メンタルヘルスの専門家としての視点や、研究論文などから得たヒントをもとに上手な声かけや楽しく学ぶ習慣作りをし、親子ともに楽しくストレスの少ない子育てを心がけています。英語の絵本やおすすめ教材、健康管理や家事の時短のコツなど、日々の試みから役に立ったことなどを発信中です。