2歳くらいになると、オムツを外したいと思っている方も多いのではないでしょうか?
でも、なんだか大変そうなイメージがありませんか?
今日は専門家らしく、堂々と言いますが、
トイレトレーニングは、ポイントをしっかり押さえてコミットすれば、
短期間で終えられます!
オムツを数日で外せるコツというものがあるのです。
トイレトレーニングのことで悩んでいるお母さんは結構多いと思いますので、この記事を読んで、少し気持ちをラクにして、楽しく取り組んでもらえたら嬉しいです。
アメリカで人気の、3Day Potty Trainingとは?
アメリカで様々なウェブサイトで紹介されているメソッドの中に、3Day Potty Trainingというものがあります。金曜日にスタートし、翌々日の日曜にはオムツを外してしまおう!という人気のプログラムです。
この本の著者は、トイレトレを始める日から、お子さんの下半身は何も身につけないようにすることを勧めています。
排泄の不快感を逆手にとって、「気持ち悪いのが嫌だったら、トイレでしようね!」という風に、敢えて失敗をさせて、体験的に教えるのです。
うーーーん、確かに、それでも大丈夫だとは思うのですが・・・
初日から何もつけないということは、かなり家も汚れるし、片付けも余計に大変だし、
なんたって、子どもが1日に何度もおもらしをして失敗体験を積み重ねてしまうというところに、ワタクシ、どうしても共感できませんでした💦
このメソッドが合う子もたくさんいるのだとは思いますが、やや荒治療的なんじゃないかなぁ、と。
そこで、この方法に、私の医学の知識、心理学の理論とテクニックを盛り込んで、もう少し子どもが自己効力感を高く感じられるようなプログラムに改良することにしました。
そして、実践し、同じ3日間という短期間で、比較的スムーズにオムツを外すことに成功しました!
この記事ではその改良版のやり方をお伝えします。
これから幼児のトイレトレーニングを考えている人は是非参考にしてみてくださいね!
このように自分で考えて実行したことが他の誰かにも役に立つとしたら、そんなに嬉しいことはありません😊
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いきなりオムツを外すのではなく、トイレトレーニングの準備期間を用意しよう。
日本では早くおむつを取る風潮がありますが、それは保育園に預けるなどの大人の都合によるところが大きいようです。
アメリカでは2歳代で取れれば早い方で、3歳〜
なぜ、今このタイミングでオムツを外そうと思っているのか、もう一度考えてみましょう。
トイレトレーニングは、今のお子さんの状況にフィットしていますか?
お友達がもう外れたから?
保育園で言われたから?
親として恥ずかしいから?
親ですから、色んな想いがあって当然だと思います。
でも、一番大事なのは、人の意見や周囲の状況、自分の都合で決めるのでは無く、子どもの様子をよく観察して適切なタイミングを見極めることです。
3日間でスパッとおむつを外すには、下準備が必要です。
焦らないで、じわじわと攻めて行くのです!
STEP1. まずは、オムツを外してみようかな、と興味を持たせる
(理解と心理教育)
この期間を十分に用意することが、のちの成功へのカギとなります。
誰だって、何かをいきなり言われてその場でやるのは大変です。子どもですから、いきなりトイレトレに突入すれば、もちろん失敗率が高くなります。
まずは、トイレトレーニングとはどんなものなのか、どうしてオムツを外すのか、外すとどんな良いことがあるのか、その時には何に気をつけたらよいのか、あらかじめ知識を得て、良く理解することが大切なのです。
そういったことが、「ちょっと知っている」というレベルでは無く「しっかりと定着」した状態となることが、このSTEP1の目標です。
3日間のプログラムの良いスタートを切るためには、親も子も、多少、時間をかけて準備をすることが必要なのです。
親が知っておく必要があること
- 子どもの膀胱の機能や容量が整うのは3歳前後くらいであるということ、
- それが整っていないのに無理強いをする必要は無いということ
- トイレトレーニングは、子どもに対して怒らないことが成功の秘訣
- 一度日程を決めたら、旅行や外出をしないでコミットすること
子どもに理解してもらいたいこと
絵本やおもちゃを使って、楽しく、以下のような知識をつけて行きましょう!
- トイレとはどういうものか
- どんなふうにおしっこ、うんちをすればいいのか
- オムツを外すと、お兄ちゃん・お姉ちゃんになれる
- 布のパンツは気持ちいい、カッコいい
- 繰り返し叱ることで、親の顔色を伺ったり気を遣う子になってしまうから
- トイレに行きたいと言えなくなり、我慢するようになる → 便秘の一因になるから
- 失敗=悪いこと、と植え付けてしまうことになるから
失敗は悪いことではありません。時には敢えて失敗させ、そこから自力で立ち上がり学ぶ姿を見守ることも、大切です。おもらしをしてしまうのは誰にでもあること、そこで学ぶことが大切、自分の改善点が見つかるチャンスなんだ、と伝えて行きましょう!
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STEP2. オムツを外してパンツに!! というモチベーションを高める働きかけ
(動機づけ)
STEP1の目標が達成できたら、昼間だけトレーニングパンツにしてしまいます!
トレーニングパンツは、おしっこが出ると冷たく感じるようにできています。濡れると気持ち悪い、という感覚を教えましょう。
そして、トイレトレに必要なものを、本人と一緒に選んだり、買いに行って用意します。
- おまる and / or 補助便座:本人のテンションが上がるような、大好きなキャラクターのものなど
- パンツ:「あのパンツがはきたいなぁ」と思ってもらえるようなもの
- いきむときに力をいれやすいよう、足台があると便利
- ごほうびシールと台紙
「お母さん、お父さんが、一緒にあれこれ考えて準備をしてくれた」ということが、背中を押してくれます。
この時、お子さんのやる気がアップするものを用意することがとても大切です!
楽しい気持ち で取り組めるよう、協力してあげましょう。
また、少し年上のお友達が実際にパンツをはいたり、トイレに自分で行っている様子を見せ、「あなたにも出来るよ」と励ますのもとても有効です。
そして、徐々に、どの週末に実行するかを考え始めます。
時期としては、着替えやパンツ一丁で過ごすのが億劫にならない温かい時期の週末が良いでしょう。
週末、と書いたのは、自宅でゆっくり腰を据えて取り組むためです。
旅行や外出の多いときにトイレトレーニングをするのは、敢えてハードルを上げてしまっているようなものです。慣れた場所で、安心してトレーニングするのがいちばんです。
決めたら、もうオムツをつけない覚悟で、外出や旅行等の予定がない週末を利用して、数日間はトイレトレーニングに集中しましょう。
STEP3. やる気スイッチを入れ、親子で意を決して実行する!
いざ、おむつを外す前に、以下のチェックポイントを確認!
- 身体機能の面で、無理をしていないこと。→昼間、2時間くらいはおしっこを我慢でき、夜間、親が寝るくらいのタイミングに1度起きてトイレに行けばトレーニングパンツで朝まで我慢できる膀胱の容量がある
- おしっこやうんちに行きたいという意思表示ができること。
- 子どもが、オムツ外したい!! パンツにするんだ!! と本気でやる気になっていること。
予定した週末にやる気スイッチが上手く入っていない場合は、延期して良いと思います。
本人がやる気満々になっていることが実行へのゴーサインです!
⑷ 親自身が落ち着いていること。焦ったり、別の子と比べたり、他人の評価を気にしていないこと。
どーんと構えて、トイレトレに最適なタイミングを逃さず、コミット!です。
STEP4. 改良版「トイレトレーニング3daysプログラム」を開始!
スタート前の準備
トイレにトイレトレーニング関連の絵本やおもちゃを置き、壁には上手く行った時のためのごほうびシールと台紙を貼っておきましょう!
1日め
❶この日からと決めた日に、朝からおむつをはずし、下半身はトレーニングパンツだけにします。
❷昼間は親子で水分を少し多めにとり、トイレに行く機会を増やします。お出かけとお昼寝、食事の後は必ずトイレに行くという約束をします。
❸親が行く時は、子供を連れて行き、服の脱ぎ方やトイレの使い方を教えます。
❹上記の約束の時間以外は、だいたい1~2時間ごとに声をかけて、トイレ(またはおまる)に意図的に座らせます。尿意や便意がさほど強くなくても座ってふうっとリラックスすると出るということを体験させます。上手くできたら、思い切り褒め、小さな成功体験を積み重ねて、自信をつけてあげてください。歌を歌いながらトイレに行ったり、トイレで絵本を読んであげると、トイレは楽しい場所だと思ってもらうことができます。
❺1日目の昼間がうまく行ったら、その夜はトレーニングパンツで寝かせ、就寝後の夜中(親が寝るタイミング)に1回起こしてトイレに座らせます。
2日め
❶普通のパンツをはかせ、1日めと同じようにします。1時間ごとに声をかけますが、2日めは子どもにもお願いして、自分からトイレに行きたいと言ってもらうようにしましょう。失敗しても、なんてことはない、という感じでパパッと片付けて笑顔で次は大丈夫だよ、早めに教えてね! とつたえます。
上手くできたら、とにかく思い切り褒めます。よかったね、かっこいいね、という言葉が効きます。成功体験を積み重ねてきているので、もうパンツでも大丈夫だと本人も思えるようになって来ています。
❷まだ腹圧が弱く、便座でいきむことが大変なので、うんちのときは捕まる場所を作ってあげましょう。ウチでは、娘が私に抱きつくようにして腹圧をかける練習をしていました。
❸夜は1日めと同様にします。
3日め
❶2日めと同じように行いましょう。まだ時々上手くいかないときもあるかもしれませんが、徐々におもらしは減り、無くなって行きますので、継続が大切です。
その他のポイントや、気をつけると良いこと
このメソッドの基本原則は、楽しく成功体験を積み重ねること! です。
親が余裕を持って取り組めるよう、パンツを10枚くらい買っておくと良いかもしれません。
腹圧をかけやすいような足台や、取っ手つきの補助便座も便利です。
何回失敗しても嫌な顔をせず、淡々と片付けて、「さぁ、次は大丈夫よ! 早めに教えてね!」と笑顔で言える親側の心の余裕が大切です。
よく、トイレトレーニングには覚悟が必要だと言われます。
一度おむつをはずしたら、「外出するからオムツをつけよう」「今日はおしっこ漏れたら困るからオムツで行っちゃおう」と、親の都合でおむつをつけたりするのはやめましょう。
子どもからすれば、頑張って取り組んでいるのに親の都合でオムツにもどされるというのは、ゲンナリですよね。
「信じてもらえていないのかな?」「この前と言ったことが違うじゃん!
という気持ちにもなります。
その結果、完全におむつが取れるのが遅れてしまいます。
ウチでは夜も同時におむつを外してしまいました!
時々おねしょはありますが、上記の理由で親の態度に一貫性を持たせることは大事だと考え、本人もパンツで寝たいと言うので意見を尊重してそのようにしています。(夜はおむつがいいとお子さんが言った場合には、しばらく夜のみおむつを使用しても良いでしょう)
とにかく、失敗しても、怒らないで、「次は大丈夫よ! 早めに教えてね」と言える自分であること。
着替えを常に持ち、外出前にはトイレに行くこと、外出先でもこまめに行くことなど、しばらくの間、おもらししても動じない準備をし、協力してあげましょう。
おねしょも、同じです。おねしょは5~6歳くらいまではあるのが普通ですから、淡々とシーツを替え、「明日は夜は水分を控えめにしたらどうかな?」など、一緒に、具体的な対応策を考えます。
最後に
トイレトレーニングが、本人の理解もよく、やる気も満々であるにも関わらず上手く行かない場合は、まだトイレトレーニングには早すぎた可能性が考えられます。
数ヶ月間をあけて、タイミングをもう一度見極めて、やってみましょう。
ところで、トイレトレーニングは「大変なことだ」という認識になってしまっていませんか?その場合は是非、ちょっと立ち止まってみてください。
これは、視点を変えると、お子さんが「少し難しい課題だって乗り越えられる」という自信、つまり、自分を信じて考え、行動できる力を身につけることができる絶好のチャンスなのです。
そして、親御さんにとっても、お子さんを信じて多少の失敗は見守り、必要な時はサッと手助けをする、そういう子育てのスキルを磨きステップアップする良い機会になります!
親子で力を合わせて課題に取り組む力は、この先ずっと、少しずつ育んでいく必要のあるものです。トイレトレーニングはそういったチームワークの必要なライフイベントの始まりです。
ぜひコツを掴んで、親子で楽しく乗り越えてくださいね🍀
トイレトレーニングで便利だったものをご紹介していますので、ぜひこちらもお読みください。