10時間超えのフライトも大丈夫!子連れ海外旅行・日本への一時帰国のポイント:フライト時間や座席の取り方などのコツ

海外に住んでいると、日本の親や親戚に会うためだったり、日本語・文化を教えたいということで一時帰国をする機会が増えます。

これまでの経験から、子連れの10時間を超えるフライトも、コツさえつかめばうまく乗り切れることがわかりました。

このお正月の帰省で私たちの子連れの一時帰国は4回目だったので、随分慣れて来たように思います。最初の帰省の時、我が子はまだ1歳になったばかりでした。

巷のサイトには、子連れの海外旅行は近場から…という意見が多いようですが、アメリカ在住組はそうも言っていられません💦

今日は体験的に学んだポイントや、便利なサイト、アメリカでオススメの旅行先や将来を見据えた考え方などを紹介します。

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子連れ海外旅行・日本への一時帰国で押さえておくべきポイント

フライトの時間と航空券・座席の取り方など

フライトの時間と座席の取り方は、親の体力消耗の度合いを決める大きな要素です!

なので、ここはきちんと優先順位を高めにして、決めて行きましょう。

出発の時間は子どもが眠れる時間に

いちばんのオススメは夜便にすることです。

フライト当日の昼寝を長めに取る、遅い時間に昼寝させるなどして、子どもを起こしておきます。飛行機に乗って出発し、電気が消えたらもうそのまま就寝です。

時々トイレに連れて行ったり、水分補給や食事などで起きることはありますが、この作戦が上手くいくと、親も抱っこから解放され、映画を見たりゆっくり眠ったりすることができますよ!

起きている時間は、キッズチャンネルでディズニーのビデオを見たり、旅先でどんなことをするか相談したり、ガイドブックや地図を見せたり、久しぶりに会う親戚の写真を見せたり、親子で話をしているとあっという間に時間が経ちます。

おもちゃや絵本も良いのですが、せっかくなので、地図や美味しい食べ物、名産品、ゆかりのある人物などの話をしてあげると、本人の興味を大いに刺激することができるので、旅先の情報を話題にするのがオススメです。

環境のギャップを話題にしておくことで混乱を減らす

あとは、普段の生活環境と違う点を説明しておいてあげると、子どもも安心できるようです。

例えば、我が子は都内の地下鉄に乗ったとき「みんな黒い服を着ている!怖い!」と思ったそうです。

「日本ではスーツを着て仕事に出かける人が多いんだよ!」教えると、ある程度は納得できた様子…。

見慣れないものごとの連続なので、前もって心の準備が無いと結構なストレスになってしまうんですね。

それから、空港でエレベーターのドアが開いたときに、50歳前後くらいのビジネスマンが無言でまっさきに乗り込みました。それも一人ではなく、二人、三人とつぎつぎに。

私たちの住むところでは、子連れの人がいたら、たいていの大人はエレベーターのドアを押さえて、「先にどうぞ」と優しく言ってくれます。見ず知らずでも、ストローラーや荷物を代わりに乗せてくれたりする方もいます。

これも「文化や習慣が違うんだよ」と伝えたことで、本人なりに色々と考えていたようでした。

私たちが良し悪しをジャッジして伝えると親の価値観を植え付けてしまうので、そうではなく、その土地の文化、考え方、というものをありのまま知ってもらうように、と工夫しています。

その中から本人の好きなもの、そうでないもの、自分だったらどうするか、といった答えを探してもらえたらと思っています。

10kg以下の赤ちゃんとのフライトにはバシネットか、最後尾の座席を確保

バシネットという、座席の前に取り付けるカゴをお願いすることができますので、航空会社に連絡して、バシネットが取り付けられる座席を確保することをオススメします。

飛行機の座席全体の真ん中あたりにあるスクリーンのあたり、3列並んでいる席の、足元が広いところがバシネット席のことが多いです。

引用:https://www.ana.co.jp/serviceinfo/international/support/family/

赤ちゃんがバシネットの中で寝てくれている間は、ママもゆっくり座ることができ、安心です。

バシネットを気に入ってくれないという可能性もありますが、その場合でも、このカゴの中に荷物を置いたりすることができます。

バシネットが好きではない、またはバシネットが予約できなかったという場合には、飛行機の最後尾のほうの座席を予約します。

最後尾の座席は、空きが出ることが多く、運が良ければ余った座席を使わせていただけることがあります!

10kgを超えた乳幼児とのフライトにはチャイルドシートがおすすめ

ポイントは、子どもの分も座席を取り、普段使っているカーシート(チャイルドシート)を持参することです!

2歳を過ぎた子どものフライト料金ですが、運賃は大人運賃の75%がポピュラーです。

大人用の格安航空運賃から正規の子供運賃の75%を購入手配すると、正規航空運賃は元々高いのでその75%は格安航空券より高くなる場合も多いです。

子どもとしないで、大人用の格安航空券を2枚購入した方が安い場合が多いかもしれませんので、ぜひ確認してから購入しましょう。サーチャージは大人と同じ金額です。

子ども用のチケットを手配したら次はカーシートの確認です!

大人の座席に幼児を座らせるのは危ないだけではなく、子どもが座り心地が悪いため「抱っこして!」となりがちで、親としても要注意です!

アメリカではカーシートは法律で義務付けられています。私の住んでいる州では12歳までは義務です。

もちろん、カーシートはあったほうが安全ですし、旅先でのレンタカーなどでも必要ですので、飛行機の座席にもつけてしまうことをオススメします。

我が家では以前日本に行ったときにカーシートのレンタルをお願いしたこともあったのですが、普段と座り心地が違うため、うちの子はあまり快適ではなかったようです。

ポイントは、いつも車に取り付けて使用しているカーシートを、そのまま飛行機の座席につけてしまうことです。

あらかじめ「FMVSS(米国)」や「FCFR44(欧州)」といった規格を確認し、航空会社に取り付け可能かどうか確認しておくと良いでしょう。

カーシートがあると、車で移動している時と同じようなフィット感で座ることができるので、子どももゆっくり寝てくれます。

飛行機内に持っていくと良い持ち物

これは必須!というものだけを挙げていくと

  • オムツをしている子には、オムツとワイプ、着替え2〜3セット
  • オムツが外れている子には、着替え3セットとワイプ
  • 大きめのタオル
  • ジップロックの袋 各種 (ゴミ袋、汚れ物入れなど便利です)
  • 歯磨きセットなど

とにかく最小限にして、身軽にしておくのが良いです。

フライト中のオムツは油断しないで早めに換えましょう!うちは一度それで大失敗したことがあります😅

フライトや滞在先、レンタカーなどを決めるときに便利なサイト5選

私がいつも使うのは⬇️このスカイスキャナーというサイトです。

たくさんの航空会社のチケットを一度に検索し、予算やフライト時間の希望に合わせて選ぶことができて、とても便利です。

まずは行き先を入力します。次に直行便やフライトの時刻の条件を入力します。

するとこんな風にどこの会社で予約するとお得なのかがわかりますし、そのまま好きな会社のサイトに飛んで予約することもできます。

空港からの送迎、空港からのレンタカー、ホテルなどもすべて一緒に予約できてしまうので、本当にラクです。

ぜひ一度試してみてくださいね!

その他、私がオススメなのは、ANAさんですべて頼んでしまうというプランです。セットだと結構お得ですし、同じ会社ですべて頼んでしまえるので、安心です。

子連れの移動で、日系航空会社の親切さが身にしみました…。CAさんもとっても優しいし、優先搭乗や子ども向けのおもちゃや飲み物などの気遣いも、有り難かったです。

実はこれまで4回ともANAで日本に帰りました!子どももすっかり青い飛行機のファンです。

ANAの旅行サイト【ANA SKY WEB TOUR】

あとは、エクスペディアがときどきすごくお得なことがあるので、よくチェックしています!

Expedia Japan【旅行予約のエクスペディア】 航空券にホテルをプラスで、Air+割

 

それから、エアチケットだけを安く買いたいとい場合には、スカイチケットというサイトが便利です。

驚きの価格!海外格安航空券 スカイチケット


あとは、ホテルだけを予約したい場合には、トリップアドバイザーもオススメです!


ホテルは洗濯ができるところにすると荷物も減らせますし、トイレトレ直後のお子さんがいても安心して出かけられます。

自分で手配するのはちょっと心配…という方にはこんなサービスをしてくれる会社もあります。

子どものお世話もありますし、パパッと予約などは済ませてしまいたいですよね!

 

何のために海外に旅をするのか

子連れ海外旅行をレジャーだけにしておくのはもったいない!

日本の方はそろそろゴールデンウィークの旅行の予定を決める時期ですね!

アメリカの方は長い夏休みに向けてサマーキャンプなど探し始めた頃でしょうか。

みなさんはどんな目的で海外旅行をしますか?

我が家の場合には、日本に帰るときには「自分のルーツである日本のことを知ってもらう」という目的があります。

そして、他の国やアメリカ国内のエリアに出かけるときも、楽しむことはもちろんですが、必ず「ただのレジャーでは終わらせないぞ!」という気持ちで企画します。

ただのレジャーでは終わらせないというのは、「体験と知識をつなげる手助けを怠らない」という意味です。

アメリカ国内の旅のときは、もちろん地図と一緒です。アメリカ50州も徐々に覚えて行きます。

せっかくですから、ただショッピングをしたりプールで遊ぶだけではなく、子どもに、今まで見たことが無いもの、美しい景色、初めての体験、感動を味わってもらいたい!のです。

文化はその土地で知るべし、と思う理由

最近、私たちの住む地域で行われた日本のお正月のイベントに出かけたのですが、日本の文化のごく一部だけが紹介されたり、なんとなく違和感のある形での伝わり方になっており、きっと、日本に伝わっている海外の文化なども同じなんだろうな〜と思いながら見ていました。

子どもにはやはり、できるだけありのままの日本、ありのままのアメリカ、ありのままのその他の地域や文化、言語を見せてあげたいという気持ちになりました。

例を挙げるとすると、日本の人は「アメリカ人は休みが多くて働かない」「日本人は勤勉だ」と思っている方が多いと思いますが、今こうしてアメリカの都心部に住んでみると、それは逆のように見えます。

日本の方が祝日が多いですし、アメリカ人のビジネスパーソンや大学の教授陣なんかは、本当に、良く働きます。休んでくれないのでこちらが休みづらいくらいです。

そういう感じで、私たちのイメージやなんとなく持っている先入観とは全く違うものというのをたくさん見てきた結果、やはり文化というものはその土地に行かなければ知ることが難しいのではないかと思うようになりました。

未就学児と行くアメリカなら西海岸旅行がオススメ!

ではどんな場所に行ったら、子どもに素晴らしい経験をさせてあげられるのでしょうか?

例えば、私たちがこれまで行ったことがある場所では、アメリカの西海岸、ロサンゼルスやサンディエゴがオススメです!

子連れでもほとんどのレストランに入ることができますし、現地の方々はとっても親切で、日本人の苦手なソーシャルスキルというものを知る良い機会にもなります。

ロサンゼルスではアメリカ文化と南米文化の両方を教えることができ、素晴らしい美術館、ユニバーサルスタジオ、ディズニーランド、サンタモニカのビーチなどが楽しめます。

最近新しく開通したエキスポラインというメトロに乗ってサンタモニカからダウンタウンに行ってみるのも楽しいでしょう。実はL.A.のメトロでは日本製の電車が走っているんですよ!

そんなところから日本の産業や輸出入のお話をしても良いですね。

サンディエゴには世界最大規模の動物園、シーワールド、レゴランドなど、子どもと一緒に楽しめるレジャー施設もあり、美しいビーチもあり、美味しい食べ物もあります。

バスに乗ってガイドツアーに参加したあと、英語の図鑑を渡してあげる、それから動物園やシーワールドで撮った生き物の写真を一緒にみる、また図鑑をみる、とすると楽しい記憶と知識が結びついて行きます。

映画のロケ地になった美しいコロナド島や美味しいパスタやジェラートのお店があるリトルイタリーも楽しいですし、美しいバルボアパークもあります。

それから、この2都市では、英語とスペイン語に触れることができ、多文化やアメリカ本土の魅力をいっぱい味わうことができます。ローカルなレストランなどの従業員はほとんどスペイン語話者ですので、必ず耳にすることでしょう。

ロサンゼルスからアリゾナに向けて車でロングドライブをし、ラスベガスによってグランドキャニオンに行くのも素敵です。グランドキャニオンで眠い目をこすりながら見る朝焼けは最高に美しかったです。

地図をみながら昔のルーと66をたどり、砂漠の中を車で駆け抜けたり、映画バグダッドカフェのロケ地に寄ってみたりすることもできます。

それから、ロサンゼルスから北上し、サンフランシスコに車で向かうのも楽しい旅です。サンフランシスコやヨセミテ国立公園までは約6時間程度で着きます。海沿いのフリーウェイからは絶景が望めますよ!

日本人に人気のハワイも良いですが、西海岸は空気もカラッとしており、夏でも心地よく過ごすことができますし、日本人街以外ではあまり日本語が通じないので、英語力を磨く良いチャンスでもあります。

将来のための布石としての旅行

お子さんをいずれサマーキャンプに、将来は海外の大学に、などと考えている方は、まだ小さいからと躊躇するのではなく、早いうちから子どもをその土地に慣らしてあげると良いと思います。

初めての土地で、知らないお友達の中でのサマーキャンプ…となるとハードルも高くなってしまいますが、何度か行ったことがある場所、楽しかった記憶があると、お子さんの強い味方になってくれるはずです。

子どもと一緒に大きな旅行ができる回数は、もしかしたらそんなに多くはないのかもしれません。

ポイントやコツを押さえて、親子で貴重な体験を重ねたいですね!

ABOUTこの記事をかいた人

アメリカで娘を出産し、バイリンガル育児をしている精神科医ママの日記です。メンタルヘルスの専門家としての視点や、研究論文などから得たヒントをもとに上手な声かけや楽しく学ぶ習慣作りをし、親子ともに楽しくストレスの少ない子育てを心がけています。英語の絵本やおすすめ教材、健康管理や家事の時短のコツなど、日々の試みから役に立ったことなどを発信中です。