バイリンガル育児をされている方、バイリンガル育児に興味がある方の中には、2つの言語だけにこだわらなくて良い、もしくはマルチリンガルを目指す、という方もいらっしゃると思います。
我が家では今までに、日本語、英語、スペイン語、中国語、の4つの言語に触れる機会を作ってきましたが、日本語と英語の読み書きがある程度できるようになり少し落ち着いてきたので、これからの子どもの言語教育のことを少し踏み込んで考える気持ちの余裕が出てきました。
とは言っても、もちろん日本語も英語も油断大敵ではありますが😅
今日は第三言語について、私が知っていること、考えていることを綴っておこうと思います。もし不勉強なところがありましたら教えていただけましたら有り難いです。
バイリンガル、バイカルチャー育児について、これまでの投稿はこちらです。
Sponsored Linkアメリカで最も使用されている第2言語とは?
“アメリカ人にとってのセカンドランゲージ” はスペイン語⁉︎
アメリカ本土、特にカリフォルニアやフロリダ、ニューヨークなどに行くと、南米からの移民の多さに驚くと思います。
レストランなどの飲食店の従業員のほとんどがスペイン語を話しますし、家庭では英語をメインにして、ベビーシッターはスペイン語話者を雇ってスペイン語を子どもに覚えさせる、というパターンは非常に良く見られます。
病院で採用される研修医も、ほぼ皆スペイン語がわかります。日本での日本人ドクターの英語の平均レベルと同じくらいではありますが、スペイン語がある程度できる人が多いです。
ロシア語、ヘブライ語、フランス語、中国語、韓国語などとのマルチリンガルもまったくもって珍しくはありません。
このスペイン語文化はかなり浸透しているので、今後も当面の間は変わることはないでしょう。
我が子のプリスクールでも、先生たちの半数は英語ースペイン語(+母国語)のバイリンガルまたはトライリンガルです。
午後になるとスペイン語での読み聞かせなどが入ってくるため、我が子も覚えてきて最近はセンテンスで話したりもしています。たぶん(年齢−1)歳くらいの理解度ではありますが、これが彼女にとっての今の第三言語です。
この状から強く感じているのは…
日本語と英語のバイリンガルというだけでは、将来アメリカで大学に行く、就職する、という際に「言語力をアドバンテージにするという意味では少し弱いかも⁉︎」ということ。
“現地で必要とされる能力という需要”の面を無視してはならないと思うのです。
日系の企業で働く、日本との架け橋になるような仕事をする、という目標の方であれば日英バイリンガルはぴったりだと思いますが、専門職でとなるとお客さんは選べないことが多くなりますので…。
逆に言うと、職場がビザのサポートをしなくて良いので、グリーンカード保持者や市民権保持者であること、プラス、需要のある言語が流暢であるということの2つが揃えば、ある程度良いスタートラインに立てるのでしょう。
ビザでの就労は年々厳しさが増しているように思いますが、それでもまだ、「その人自身にどんな能力があるか、何ができるのか、何をしたいのか」という部分でビハインドだった状況を覆せるケースも多々あり、自分をよく知り、強みを生かすことがますます大事になっていると感じます。
それにしても、そういった自分の強みを自ら説明できる英語力は必須だということです。
ちなみにアメリカで医者として就職したければTOEFL 110点は最低限レベルと言われています。これはカリフォルニア工科大、ハーバード大が留学生に求める英語4技能(listening, speaking, reading, writing)のレベルとほぼ同様です。
どの言語をどのレベルに持っていくことを目標とするか
日本語・英語は4技能をアカデミックレベルに
最近、つくづく”言語習得は1日にしてならず”だと思っています。
今のところ日本語・英語はともに年齢相応+αの力がありますが、親がよく子どもを観察しながら日本語環境・英語環境のバランス調節をしていかないと、あっという間にどちらかにバランスが偏ります。
そして子どもの身体の発達、手の運動技能(モータースキル)などの成長も見ながら、無理をさせず、かつ、適度な刺激を与え続けることが大切だと感じます。
我が子は3歳半なのですが、ひらがな・カタカナ・アルファベット・数字のカウントは100まで、手助けしなくてもできています。
今は小学校1年生の漢字を覚えつつ、日本の都道府県やアメリカ50州を覚え、英語のフォニックスはキンダー用ワークブックを卒業するくらいのところにいます。
おそらく5〜6歳の子と同じくらいの理解力はあるのですが、文字をたくさん書き続けたりするのはやはりモータースキルが伴わないので客観的に見て大変そうです。
ここだけ読むと親がすごくプッシュしているように感じるかもしれませんが、私がしたことと言えば、部屋の壁にひらがな・カタカナ・アルファベット・日本地図・世界地図を貼って、地図のパズルをリビングに置いておき、そして最近は小学校1年生の漢字をペラッとデスクの隅っこに貼ったくらいです。
あとは普段のほめ方や関わり方、声かけによるものも影響しているとは思います。
「ママ忘れちゃったから教えて〜!」と時々質問したりクイズを出したりして、できていたら飛び上がって大喜びしたりハグしたりほっぺにチューしたり(笑)
子どもはママに認めてもらいたい気持ちがありますから、こちらは愛情表現をしているだけでも、いつの間にか本人の知的好奇心にドライブがかかって楽しくなって勝手に覚えているということが多々あります。
本人の好きなノートを買い、私のお古のペンケースと鉛筆、鉛筆削り、定規などをあげたら、大張り切りで、最近は日記のようなものまで書き始めています。
内容はお友達の名前だったり、今日はどこに行ったとか、何を食べたとか、そんな感じですが、そろそろ絵日記を検討しても良いのかもしれません。
第三言語以上は、まずは臨界期までに耳を育てるところから
スペイン語は色や挨拶、3語文くらいは話していますが、まだまだ触れる時間数が少なく、かなりのんびりなペースで伸びています。
子ども向けの教材は多くはありませんが、Doraのシリーズは英語ースペイン語のバイリンガル教材で、気に入っています。
Dora Goes to School (Dora the Explorer)
A Day at the Beach (Dora the Explorer)
こちらも、CD付き、カード付きで、楽しい教材です。
親向けのおすすめスペイン語教材はこちら。
中国語はお友達のママが話すのを真似してシャドウィングするのがお気に入り。このシャドウイング遊びは、なかなか効果的です。
その他の言語は、もしかしたらフランス語にも少し触れさせても良いかな⁉︎と考えています。
毎日の生活に関係ない言語を無理に学ばせることはとても大変なので、極力、様々な国のものやお友達との出会いを大切に、きっかけを逃さず、まずは耳を育てることを目指したいと思っています。。
聞き分けられないと発音を習得するときにとても苦労することを私自身が英語で体験しているので、しばらくの間は、たくさん聞く、楽しく聞く・使う、というところを心がけていきたいです。
どのくらい間違いを訂正したらよいのか?
例えば、アルファベットのbを、bと頭では思っていてもdと書いていたり、文字を鏡で写したように回転させて書いていたりもしますが、これは8歳くらいまでは普通のことだそうです。
書き順だけ優しく繰り返し伝える以外には、見守っていれば大丈夫。厳しく叱ったりするのは勉強嫌いになるので、逆効果。
最初は直したほうがいいのかな⁉︎と悩むこともありましたが、今はとにかく自分で書いたら褒める、正しく書けていたらもっと褒める、というシンプルな方法にしています。