もうすぐバレンタインデーですね!
アメリカのバレンタインデーは日本とは少し違う意味を持っているのはご存知ですか?
女性から男性にチョコレートを贈るのは、日本独特の習慣なんですよね。
アメリカでは、子どもの頃から “LOVE” について話題にしますし、それをきちんと大切な人に伝えることや、バレンタインデーの過ごし方についてもたくさんのことを教えられます。
2月に入るとアートのアクティビティーで自分専用の紙袋を作り、ハートをクラスルームのあちこちにデコレーションします。バレンタイン当日、子どもたちはミニサイズのトランプ、鉛筆、粘土などといった小さなギフトとグリーティングカードをクラスメートと先生に贈ります。
子どもたちにとって、この日は友達や先生との親交関係を確認したり感謝をしたりする日なのですね。
Sponsored Linkアメリカのバレンタインデーは愛を祝う日
バレンタインって?
バレンタインデーは毎年2月14日に祝いますが、この日はキリスト教の聖者であるSt.Valentineの祝宴の日だからなのだそうです。
聖バレンティヌスは恋愛をしている人々を応援する聖者であると信じられており、古代ローマ政府によりキリスト教信者たちが結婚を禁止されていた時代に、内密で恋人たちの結婚をサポートした人と言われています。
プライベートでの祝い方
ティーンから大人になるにつれ、バレンタインデーはもう少し真剣なものになります。バレンタインデーは自分のパートナーと一緒に祝う大切な日と教えられるからです。
アメリカではバレンタインデーに自分の愛するパートナーに贈り物を贈るのが習慣で、結婚しているカップルは、お互いに贈り物を交換します。お付き合いしている相手のいる大人は、花やジュエリー、チョコレート、ギフトなどをお互いに贈ります。
カップルや夫婦は、この日はレストランを予約してロマンティックなディナーを楽しみます。男性が段取りをしてくれることがほとんどです。予約をしておかないと満席になってしまうので、お気に入りのレストランには早めに連絡をしましょう。
子どもがいる夫婦はベビーシッターをお願いしてデートしたり、家族でケーキを食べたりします。家族の中で、愛情を伝えあう日です。
日本で流行りの友チョコ的なものを楽しむというよりも、もう少し、自分が本当に好きな人にきちんと愛を示す日なのですね!
そして、日本とアメリカで共通なのは「好きな人に愛を告白しても良い日」だということ。この日ばかりはオシャレしてwholefoodsなどのスーパーでバラの花束を抱え、レジに並ぶ男性を見かけます。
そして、アメリカ人の大好きなカードを添えるのをお忘れなく!!この日にいちばんぴったりの告白のメッセージは「Be my valentine!!」(私の “バレンタイン=愛する人” になってください)です。
プリスクールで配るギフト用のカードはこんな感じ⬇️
パートナーに渡すならもう少しオシャレなものを⬇️
職場や学校ではどうするの?
アメリカ人のバレンタインデーについて、日本との違いを知っておくことは大切です。
職場や学校で「バレンタインデーおめでとう」とあいさつをするのはとても一般的です。普通に「Happy Valentine’s day!」と返せばOK!
赤い色の洋服やアクセサリーを身につけたり、チョコレートやキャンディを楽しみます。職場の皆が食べられるようなチョコレートやキャンディー、クッキーが、カンファレンスルームに置かれているのは、良くある風景です。
ただ、職場の誰かのひとりだけにギフトを贈るのは勘違いを引き起こす元となってしまいます。
「誰か一人だけにプレゼントをする=特別な関係になりたいと思っているという意思表示」と受け取られかねないからです。
プリスクールや学校でも同様で、誰かを特別扱いしないのがマナーのようです。ギフトはみんなに行き渡るように、同じものを十分な数用意しておきましょう😊
プリスクール用のギフトはこういったものを小さな袋詰めにすると良いでしょう🎵
アメリカにホワイトデーは存在しない!
日本では、3月14日のホワイトデーには男性が女性にプレゼントをお返ししますが、アメリカにはホワイトデーという概念自体がありません。
なので、バレンタインデーにお互いに交換するんですね!
自分の恋愛や結婚を通して思うこと
…などと大げさに言うほどのことではないんですが
結婚して子どもが生まれて、独身の頃や学生の頃とはまったく違うライフスタイルになり、手放したものもたくさんあるけれど、今の日々がとてもかけがえのないものであることは間違いありません。
仕事へのコミットを最優先にする人、仕事も人生もとことん楽しみたい人、仕事は続けつつも家庭が最優先の人、私の周りには本当にいろんな選択をした人がいますし、個人的にはいろんな形のしあわせがあって良いと思っています。
ただ、確実に言えるのは、やっぱり結婚して良かったということ。
SNSなどにはとても書けやしませんが😅、結婚してみないとわからなかったことがたくさんあり、言葉では説明しにくいですが、ささやかなしあわせが毎日ここにあるからです。子どもが生まれてそのしあわせは何倍にもなったように感じます。
大変なこともあるけれど、確実に、しあわせなことの方が多いです。
私の目から見て、専門職の女性が結婚に至るまでには悩みも多いと思います。30代半ばになって結婚できている女性医師は、10〜20代の頃からこっそり(⁉︎)結婚について真面目に検討し、結婚したいという意思を持って準備をしてきた人がほとんどではないでしょうか。
就職や結婚、出産には年齢が切実に関わってくるため、できるだけ浪人や留年をしない努力をする、学生の頃からパートナーを見極める真摯なお付き合いをする、自分のキャリアの積み方について考え抜け目なく実行する(どの科を専門にするか、大学院進学や専門医の資格取得など)、出産前後やパートナーの留学時は働かないという選択肢を潔くする覚悟ができる、といった準備。
経済的に困ることがない女性にとって、結婚するということは、誰かに寄りかかったり助けてもらって生きて行くというよりも、”毎日しあわせに暮らせる” “自分が心から好きな人と過ごしたい”という選択なのかな、とも思います。
これらは自立しているからこそできる選択で「様々な選択肢の中から自分で最善と思えるものを選んだ」というのは、心の中で大きな自信になります。
結婚・出産・育児に突入する前に、時間をかけて考え、自分の希望を整理しある程度叶えておいたことで、変な風に子どもに期待をかけすぎたり自分の夢を託したりすることもなく、純粋に子どもの良い部分を伸ばしたり、子どもの視点でその子の将来を考えられるようになったのも良かったです。
子どもの写真や成長ぶりをSNSに載せ、承認欲求や社会的欲求、自己実現欲求などを満たす必要もなくなりました。
我が子が可愛くて可愛くて、誰かに見せたくなってしまう気持ちはとてもよくわかるのですが、子どもを危険から守ることも親の役目です。私の中では「守りたい>>>>>見せたい」と、答えはシンプル。
SNSに写真を載せることは、私は決してしないと決めています。
住んでいる場所や地域が特定されたり、誘拐などの犯罪、児童ポルノなどへの悪用といった危険が生じますし、独身や不妊治療中の方を不快にしてしまうこともあるので、本当に注意が必要です。
アメリカの司法省の統計によると、行方不明者として報告される18歳未満の児童は年間79万7500人、1日当たりに換算すると2185人にもなるそうです。
アメリカに住んでいると携帯にアンバーアラートというのが届きます。これは近隣で誘拐事件があると、そのエリアの全ての人の携帯に警告のメッセージが届くというものです。これも結構な頻度なので、やはり気にせずにはいられません。
子供の写真をインターネット上にアップするということは、犯罪者に自ら情報提供しているのと同じことであると覚えておかなくてはいけませんね。
それに育児中に携帯を触るのも、最近はNGになってきています。
そういえば、以前、うちの夫になぜ私を選んだのかを聞いてみたところ、愛情意外の部分として「自分にもしものことがあっても、安心して子どもを任せられるから。」という意見を挙げてくれました。
確かに、万が一の事態に陥っても、悩んだり困ったり泣いたりしながらも、色んな人に相談をしつつ、どうにか仕事をこなし、子どもも育てられると思います。私も同じように、もし自分に何かがあったとしても、夫がどうにかしてくれるだろうという安心感があります。
とはいえ、ひとりでどうにかやっていける人同士が結婚するというのは、パートナーに対する想いが曇ってしまわないように、日々メンテナンスをするということがつくづく大切です。
だから、バレンタインデーやその他のイベントも、ないがしろにせず、そのときできる範囲でお祝いします。
自分の気持ちを言葉や態度で伝えることの大切さを、子どもの頃から教えておきたいです。
その他に大切だと感じているのは、自分の選択に対してしあわせを感じられる心を持つことや、手放したものに執着しないことなど。
キャリアを選んだら別のものが手に入らなかった、子どもが生まれたら出世が遅れた、などといつまでも嘆いている人が時々いますが、それはつまり人生のステージが変化したということなのであって、何かを失っているというのは錯覚だったりします。
一つ選べば別の一つを選べないのは当たり前のことであって、悔やむ必要はないのです。
こういうことを少し大きく構えて捉えることができれば、自分の目の前にあるものの素晴らしさや、自分がいかにしあわせであるかを忘れずに済みますし、気持ちが卑屈になったりもしなくて済むでしょう。
私がいちばん避けたいのは、自分の心が貧しくなって、その貧しい心が心がこどもに悪影響を及ぼすことです。
自分で自分のしあわせを感じられる心をメンテナンスしていくことで、いつもニコニコなお母さんでいたいものです。
そうすることで、しあわせな家庭、結婚や出産、育児というものが自然に伝わり、それがいつか我が子にとって自然に、たくさんある選択肢の中の一つとなることを願っています😊
どんな人生を選んでもしあわせになれる子、自分のしあわせを自分で感じられる子、が私の子育ての一つの目標です。