テフロンのフライパン、少ない油でも焦げ付かなくて便利ですよね。でも… 1年後には、買い替えていませんか?そんな不経済なことをしていたのは私だけでしょうか⁉︎😅
テフロンのフライパンは、最初はとっても使い勝手が良いのに、使えば使うほど焦げ付くようになり、手入れも雑になり、毎年フライパン代を無駄にしていることに気がつきました。
そして新年早々、リサーチを開始。ついに、一生もののフライパンに出会えました!!
生涯保証付きなのでもう買い換える必要もなく、本当に良い買い物だったので、ご紹介します。
Sponsored Linkテフロンのフライパンの安全性について
あまり科学的根拠のない噂に振り回されるのは好きではありませんが、テフロン加工のお鍋の安全性については様々な議論がなされています。
テフロン加工が危険と言われる理由
- 350℃以上になると有害ガスが出る
- 260℃以上になるとテフロンは劣化するが、意外と簡単にこの温度に達してしまう
- フッ素樹脂は金属のヘラなどですぐに剥がれ、人体に取り込まれる
- テフロンに含まれるPFOAという物質は体内に蓄積する
ですが、テフロンのフライパンの説明書には、強火で使用しない、空焚きしない、などの説明書きがありますので、その通りに使用していれば問題ないはずです。
正しい使い方をしない場合に、有害になる可能性が高まると認識したほうが良さそうですね。
PFOAの環境影響についての調査結果
(参考1)
米国環境保護庁は、2003年4月に作成した一般人に対するQ&A(HP上で公開)の中で「環境中のPFOAが一般大衆に対して不当なリスクを与えるかどうかの明確な判断は下していない。今後入手する新しい曝露データをリスク・アセスメントに織り込む際に判断を下す。よって、使用者が消費者製品および産業用製品の使用をやめる必要はない」と述べています。
2005年1月には、PFOAの発癌性などに関するリスク・アセスメント(危険性評価)案を公開し、学識経験者の意見や一般人からのコメントを求め、それを織り込んだ最終版を作成中です。
URL http://www.epa.gov/opptintr/pfoa/pubs/pfoainfo.html
(参考2)
アメリカの政府機関である疫病予防センター(CDC;Centers for Disease Control and Prevention)は、2004年に発行された学会誌(Environmental Science and Technology Vol. 38, 3698 – 3704)の中で「人体のパーフルオロ化合物(PFCs;PFOAを含む13種類の化合物)による曝露と人体有害性との明確な関連性は証明されていない」と述べています。
(参考3)
2005年8月、ペンシルヴァニア大学医学部研究者達が、デュポンのワシントンワークス工場周辺、オハイオ州南東部の4つの地域住民300名あまりについての血液検査結果を公表しました。「肝臓障害や肝臓に関する病気(肝硬変、肝炎や他の肝臓に関する病気)、甲状腺障害、甲状腺に関する病気を有する人達のPFOA濃度が高いという傾向は見られない」というものでした。
URL http://www.lhwc8study.org/index.htm
(参考4)
2007年7月31日、ジョンズ・ホプキンス大学医学部を中心とした研究が、インターネット上の”Environmental Health Perspectivesオンライン”で発表されました。
「出生時にPFOAレベルが高かった幼児と、出生時の体重が低いことと頭周が短いことについて、関連は小さいが統計的に無視できない」と報告しています。ただし「この研究結果は、他の調査・研究グループにより再現されるまでは、慎重に扱う必要がある」とも記しています。
URL http://www.ehponline.org/docs/2007/10334/abstract.html
上記のデータはちょっと古いですが「科学的に証明された!」というレベルには至っていないにせよ、胎児への影響は否定できないという感じでしょうか・
もう、この辺りまで調べたところで、テフロンを選ばなくても良い気がしてきました。
テフロンのフライパンを卒業して、無駄な出費ともさようなら!
忙しいのにステンレスの手入れなんて出来るのだろうか⁉︎という自分に対する不安はあるものの…毎年新しいテフロンのフライパンに買い換えるというのは、積み重なると結構な無駄ですよね。
それに、このままでは「物を大事にしなさい」と子どもにも言える立場じゃありません。
というわけで、自分自身が物を大切に使う姿勢を見せたいですし、もうテフロンは卒業することに決めました。
そして、我が家は鉄のスキレットとステンレスのフライパンを導入することに。どちらも長く使い込むほどに良くなる道具です。
鉄のスキレットは焼き付けができたりそのままオーブンに放り込める気軽さに惚れ込んでいます。
そして、次に購入したのは、ステンレスのフライパンです。
アメリカの料理好きならみんな憧れるAll Clad(オールクラッド)のフライパン
オールクラッドのステンレス鍋が高級なのには訳がある
オールクラッドのお鍋やフライパンは、日本ではまだ正規に販売されておらずあまり知られていないかもしれませんが、アメリカでは人気ナンバーワンのブランドです。
お鍋の裏にも誇らしげに Made in U.S.A と、シリアルナンバーが入っています。購入後にこのナンバーをウェブサイトから登録すれば、生涯保証してもらえるのだそう!
もう買い替えなくていいんだ〜と思ったら、なんだか、心が軽くなっちゃいましたよ〜。
お鍋やフライパンは、安っぽい作りだと均等に火がまわらなかったり、熱伝導率が悪くて非効率的だったりします。これが焼け方のムラや焦げの原因なんだそう。
ステンレスの品質の見方
ステンレスは、最初はよくわからなかったのですが箱や説明書に18/8とか、18/10とか、書いてありますよね。この数字が大切なのだそうです。
この右側のほうの数字(18じゃない方)が大きいほうがクロムやニッケルの含有量が多くて、品質が良く、輝きや耐食性・耐久性が違ってくるのだそう。
オールクラッドのお鍋やフライパンはたいてい18/10で、私はこれで十分だと思っています。
じつは以前、柳宗理のステンレス製品を持っていたのですが、18/8で、これだとすぐにステンレスの輝きにも曇りが出て来てしまいました。
どうせ高いお金を払うなら品質の良いものが欲しいので、これは残念だったけれど、オールクラッドに買い換えるための良い経験だと思うことに。
オールクラッドのお鍋やフライパンはWilliams SonomaやSur La Tableに行けば必ず実物を見ることができます。なので、どうしても手にとってから買いたい方は、アメリカ旅行のついでにチェックしてくださいね。
でも、正直、実物を見なくても、サイズさえ確認すれば、大丈夫。中身は素晴らしいです。
オールクラッドのフライパンで焼いたお肉は、周りはカリッカリでなかはふんわり、オムレツも、野菜炒めも、同じ人が作ったとは思えないくらい美味しい!
良いフライパンやお鍋は値段の差が大きいですが、使ってみると本当に価格相応の効果が得られて、料理が上手になるんです。(説明書の通りに使うことも大事)
お気に入りの道具に囲まれて気分良くお料理ができるというだけでも、十分ハッピーですが、やはり、出来上がった料理の仕上がりが違うので、家族みんなの食べっぷりが違う!いや〜、高いだけのことはあります。
ちなみに、熱伝導率が良くて軽い鍋としてはアルミもありますが、アルミは酸に弱いのでトマト料理などには向かいということもあり、うちは煮込み系は全て鋳物ホーローのストウブです。
ストウブはルクルーゼと違って焼き付けができて、そのままオーブンにも入れられるので、最初の切る・炒めるといったところだけやってしまえば、あとはラクチンです。
無水調理もできますし、ある程度火を入れて止めてしまえば余熱で調理できるので、その間は子どもと遊んだりもできますよ♪
オールクラッド、オススメはCopper Coreシリーズ
一つ目のオールクラッドはおそるおそる注文した8インチフライパンでした。
オールクラッドは層構造の組み合わせによって色々なクラスがあるのですが、Williams Sonomaの店員のおばちゃまから「カッパーコアは別格!」「もう買い替えなくていいんだから、最上級のものを」と熱心に説得され、これを選びました。
私はお弁当のちょっとしたおかずやオムレツ作りを想定していたので、8インチ(約20cm)と、12インチ(約30cm)を。
もし1つだけ購入するなら10インチ(=約26cm)が良いそうです。
この8inchのフライパンでオムレツを作ったのですが、ふわっふわで美味しすぎて、写真を撮る前にあっという間に子どもとパパに食べられてしまいました!
「最高の道具が揃ったので、あとは美しく焼けるように、練習しよう〜」とモチベーションもUPしています。
使い心地が良すぎて、ついついこの新しいフライパンを出してきてしまう自分がいます(笑)
「もっと早くステンレスに変えてしまえば良かった」「今までテフロンのフライパンを買い換えてきたお金をすべて計算したら、どれだけ無駄にしてきたことか」と、何度も思ってしまいます😓
もう、鍋やフライパンの買い替えで無駄なお金を使うのはやめます!!
おまけ:ステンレスフライパンの手入れの仕方と、料理がくっつかないようにするための方法
いくら生涯保証してくれるとはいえ、こういった道具は使い方が悪ければあっという間にボロボロになりますので、最初に使い方のポイントを押さえておきましょう!
1. 予熱する
油をひかず、3分〜4分ほど中火で温め、フライパンの5層構造すべての金属を温まった状態にします。
2. 温度を適温に
中火で温めたら、適温になっているかどうか確認するために、指を水につけ、フライパンの上で指を弾くように水を数滴ふりかけます。
以下のように水がジュワーとなったりベチャっと広がるような状態であれば、まだ温めが不十分な状態。
3. 濡れ布巾の上で一度冷ます
濡れ布巾を用意し(固く絞らなくてよい)、その上にフライパンを置いて少し温度を下げます。これをすることで、内部にこもった熱で野菜や卵が焦付いてしまうのを防ぐことができます。
ホテルのバイキングなどでシェフがオムレツを作るときに、布巾に当てているのはそういうことだったんですね!
4. 調理開始
フライパンに水滴が残っている場合は、キッチンペーパーなどでふきとります。
オイルを入れてフライパンに隙間なく馴染ませ、再び中火にかけて、食材を入れたら動かさずにじっと待ちましょう。
箸やターナーなどでつついてみて、自然と食材が動いてはがれるタイミングが来るまでは、動かさないのがコツです。
無理に動かしたり、はがそうとすると食材がくっついてしまい、焦げ付きの原因になるので、気をつけてください。
5. 調理後の手入れ
味つけをして料理が完成したら、お皿にとります。
5層構造のステンレスですから、歪むのが怖い方はフライパンを一旦上記の濡れ布巾に当てて温度を下げて、それから水につけて汚れを落としましょう。
あとは普通に食器用の洗剤とスポンジで優しく洗えばするっと汚れはとれてしまいます。
焦付きがひどい場合には、ステンレス専用のクリーナーやメラミンスポンジを使い、ステンレスの金属の方向に沿って磨くと綺麗になります。
ステンレスのフライパンに変えて、出産・育児のバタバタでいつの間にか忘れそうになっていた日々自分を律する気持ちや身の回りの道具を大切にすることを思い出しました。
このブログのタイトル通りにはなかなかいかないことも多いのですが、やっぱり毎日のことを、丁寧に、心地よく、大切にしていきたいと、改めて思った次第です。