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レディネスについて知り、知育や習い事の効果を最大限に引き出そう。日頃だけでなく、トラブル時の対応にも応用できる考え方

レディネス(readiness)とは「子供が何かを学習するには、それを学習できるだけの心身の発達と、知識や経験などが準備されている必要がある」という考え方やその準備ができている状態のことです。

これは、効果的な学習を考える上でとても大切な概念です。

この考え方は、幼児教育や早期教育、知育などの分野で広く認識されて来ていますし、レディネスを作る教育や、レディネスを踏まえた教育も普及しつつあるので、ぜひ知っておきたいところです。

家庭での知育においても「早く難しいことを教えれば良い」というわけではなく、それぞれの子どものレディネスを意識した関わりができていることが重要です。

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レディネスについて知り、知育の効果を最大限に

レディネスとは?

レディネスとは、あることを学習できるレベルまで、子どもの心身が十分に発達していること。

そして、学習して身につけるために必要な知識、経験、身体、精神といった条件が準備できている状態のことを指します。

日本語では「準備性」と呼ばれることもあります。

レディネスの整った状態で学習をすることで、子どもは、その内容を効果的かつ効率的に身につけることができます。

逆に、レディネスが不十分な状態で学習すると、効果や効率が悪くなり、場合によっては子どもに悪影響を及ぼすこともあると考えられています。

例えば、あるものごとを習得することにレディネスのある子は、興味を持って自発的に学習を進めることができます。

そのため、求められている学習効果を上げることができますが、レディネスのない子どもは興味が持てず、思うように学習効果を上げることができません。

これは勉強だけでなく、習い事などにも同じことが当てはまります。

そして、このレディネスに加えて、子どもの発達過程には、あることを学習するのにふさわしいタイミング=学び時というものもあります。

知育その他の取り組みの効果を最大限にするためには「子どもにレディネスがあり、しかも、学び時である」というその最適な条件を親が見逃さないことが大切なのです。

教育現場でのレディネス学習とは?

最近の教育現場では、レディネスは「教育や学習による行動変容が効果的に行われるための発達的素地」と定義されているそうです。(出典:新版現代学校教育大事典)

レディネス学習とは、子どものレディネスを意識して教える側が用意をする方法

レディネス学習の流れは、次のとおりです。

  1. 授業中に、教師が生徒に対し、次回の授業に向けてシンプルな課題を出す
  2. 生徒は宿題としてその課題に取り組み、新しい興味関心や疑問、知識を持つ
  3. 次の授業において、教師が生徒の興味関心や疑問を授業に活かす
  4. 1.~3.を繰り返す

この方法で授業を行うことで、生徒たちが意欲を持って自発的に授業に参加したり、課題で学んだ知識を広げたり深めたりすることができるそうです。

レディネス学習を継続すると、知識や経験が着実に積み重ねられていき、学力の地力が向上していくとされています。

また、教師の立場からも、生徒たちのアイデアを活かしながら自分の持ち味を出した授業を展開できるので、教科書にとらわれないユニークで効果の高い授業を行うことができるようになると考えられています。

ある意味、教師の技量が問われる方法なのですね。

家庭で行うことができるレディネス学習

上記のような教育現場でのレディネス学習は、生徒がたくさんいたり、生徒の普段の様子を教師側がどの程度把握できているのか、各教師のスキルの差といった問題もあり、なかなか難しい部分も多いかもしれません。

ですが、未就学児の親であれば、もう少し子どもを間近に見ている時間もありますので、家庭でレディネスを意識してみるのは知育だけでなくしつけやその後の学習習慣の形成などにも効果的だと言えるでしょう。

親が子どものやる気を引き出したり、例えば「どうして?なんで?」の質問に丁寧に答えてみる、図鑑を使って一緒に調べたりするなど、子どもの興味関心や疑問をうまく活用して学習につなげていきます。

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レディネスを応用する

このレディネスというのは、実は、知育や習い事の効果を最大限にえるということだけでなく、様々な場面で応用可能な考え方でもあります。

子どもが何か目標を持って頑張っているとき、どんな声かけやアドバイスをしてあげたら良いか、日頃から気になっている方も多いのではないでしょうか。

それから、この先、子どもがいじめられたとき、不登校になったとき、学校で不適応になってしまったとき、またはうつ状態になってしまったとき・・・と考え始めたら心配は尽きません😓

病気や不登校のことを先回りして心配しすぎても仕方がないですが、これから先、どんなことがあるかなんて、誰にもわかりませんから、親としてはできる限りのことをしておきたいものです。

本人に問題がなくても、周りの環境に巻き込まれたり、不運に見舞われることだってありえますから、備えておくことは大切です。

普段のかかわりだけでなく、予期せぬ事態に陥ってしまったときには特に、子どもの置かれている環境や、もともと持っている能力、どんなことができて、どんなことが苦手なのかを一つ一つ丁寧に見ていくことがとても重要です。

そして、その状況を打開するためにどのような目標を設定するかが肝心であり、その目標を決めるためには本人のレディネスを細かく把握することも重要なのです。

レディネスを把握した上で、その子にあった目標を「少し背伸びすれば達成できる」という形で設定することが求められるからです。

達成できたという経験が、それまでの行動や考え方を変えるチャンスを与えてくれます!

逆にレディネスを無視した目標を親が掲げてしまったりすると、それがストレスになって、子どもはもっと追い詰められてしまうので、注意が必要です。

そういったことを子どもと一緒に考えてゆくのも、子育ての難しさであり、醍醐味なのかもしれません。

まとめ

普段の関わりで、レディネスとのバランスのあった課題設定をする経験を積んでいくことがは子どもの健康な発達や、ピンチのときに「親に相談しよう!」「自分には応援してくれている家族がいる」と思ってもらえる信頼関係を築くために大切です。

ただ単に学習や知育の効果を高めるという視点だけでなく、お子さんの心身が健康に発達していくために、レディネスという視点を養いたいですね!