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Gifted(ギフティッド)とTalented(タレンティッド)はどう違うの?アメリカのGATE(ゲート)プログラムについて調べてみた

先日、習い事の先生から「この子はこのままGATEプログラムに入れると良いですね!」と言っていただいたのですが… (*GATEはGifted and Talented Educationの略)

なんせ親がGATEプログラムを受けたことがないものですから😅 ちょうど良い機会だと思って、具体的に調べることにしました。

「日本で自分たちが受けてきた教育と、アメリカの都心部の教育はずいぶん違うものだなぁ」というのが実感です。

そしてやはり資源の豊富なアメリカでの素晴らしい教育を垣間見てしまうと、将来について色々と考えることも多く…。

はてさて、いずれ日本に戻る我が家では、親として子どもにどんなことをしてあげられるのか?と、自問自答が続きます。

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Gifted(ギフティッド)とTalented(タレンティッド)

Gifted(ギフティッド)について

アメリカではIQが高い子供達や、ある特定の学術分野(数学、芸術、音楽、言語など)で高いレベルの潜在能力を持った子ども達をGifted(ギフティッド)と呼びます。

そのようなギフティッドの子ども達は、アメリカのプリスクールから高校までに在学する子ども全体の約6%を占めるとされていて、およそ300万人いるのだそうです。

つまり、高い能力や潜在能力を持った子を対象に、特別に組んだカリキュラムやクラスを通でそれぞれが持つ才能を伸ばす為の教育をギフティッド教育と呼ぶのです。

この「学校に通わない」という選択肢には、最初は驚きましたが、映画の子役の子どもたちやセレブリティーの方々の子どもなど、土地柄もあって、結構多いのだそうです。

そして、スタンフォード大学やジョンスホプキンス大学、その他、結構良い大学で研究・開発されたホームスクーリングのプログラムがあることも知りました。

ギフティッドの定義

実は「ギフティッド」の定義というのは複雑なことになっているようです。ギフティッド協会、州、学区、学校、公立のGATEプログラムによって定義が異なっています。

定義が違うのでギフティッドだと認定する方法も違う、入学基準も違う、といった感じです。

勉強ができる子供がギフティッド、テストができる子がギフティッド、IQが高い子供がギフティッドというわけではなく、それらは「ギフティッドであるのではないかという一つのサイン」であると考えられます。

タレンティッドの定義

だいたい字義通りの意味で捉えて良さそうですが、はっきりとした定義は見つけられませんでした。

といった子どもたちが当てはまるようです。

ギフティッド、タレンティッドと間違えられやすい子どもたち

私のところに来るのは以下のような診断を受けた子どもたちなのでですが、例えば、記憶関連、広汎性発達障害(アスペルガーや自閉症を含む)の子たちは、その得意な部分を伸ばしていくことで、社会に適応できるよう訓練を積むことができます。

ですが、日本では、上記のような子どもたちだけをギフティッドとして取り上げて報道したり、タレンティッドの子への支援の環境が整っていなかったり、概念そのものがごちゃごちゃになってしまっているようです。

ギフティッド、タレンティッドはどのように判断をするのか?

アメリカでは、IQテスト(Quantitative Assessment) に加え、Qualitative Assessment(ギフティッドの特徴を測定)する様々な検査や評価方法を用いて、精神科医が診断をすることもあります。

定評評価と訂正評価、二つの評価法があります。

Quantitative Assessment (定量評価)

Qualitative Assessment(定性評価)

特製評価では以下のようなことを一つ一つ確認していきます。

Characteristics of Giftedness Assessment(ギフティッドの子供達が持つ特徴の評価)

以前は「IQ130以上がギフティッドの領域であり、その子ども達はギフティッドである」という風潮がありましたが、最近では「IQ130以上はギフティッドの一つのサイン」という考え方に変わってきています。

知的好奇心やクリエイティビティ、モチベーションなど、ギフティッドやタレンティッドの子の持つ幅広い才能や資質は、IQテストだけで測ることは難しいものですが、そのような部分の評価も重要で、IQが高い子どもだけに限定されない評価が大切だ考えられるようになってきたからです。

上記のような定量評価だけを入学基準にする学校やプログラムもあれば、IQだけではなく、子ども達と関わっている先生からの推薦状や、子どもたちの実績(コンテストやコンクールの賞)を入学の基準にする学校やプログラムも増えてきています。

我が子はギフティッド、タレンティッドかも?と思ったら

上に挙げたような精神科的な診断を受けていない子で、ギフティッド・タレンティッドの子は、周りと自分が少し違っていることで、不快な想いをすることがあるかもしれません。

例えば、クラスのお友達と考えていることや会話がどうにもこうにも合わなかったり、先生に生意気だと思われてしまったり、ただ「できる子」と見られるというだけでは済まない苦しみを味わっている可能性があります。

特に、周りに合わせる、空気を読む、ということを求められる日本では、いじめや不登校の原因になることも多いです。

個人的には、ギフティッド・タレンティッドの子どもたちには「自分の可能性を信じる」と言うことがでいる子になってほしいと思っています。

広い世界中を見渡せば「自分と似た特製を持つ友達、自分が思いつかないようなことをさらりとやってのけちゃう友達が、必ず、しかも、たくさんいる!」ということを早いうちから教えてあげることで、彼らの不安や苦痛は随分減るのではないでしょうか。

そういう集団の中に入ってしまうと、今度は、「自分の能力にワクワクする人」になれるのです。

ギフティッド・タレンティッドの子には、得意分野に関しては横並びを押し付けて「もうこのくらいでいいや」「みんなに合わせておけばいいや」と思わせるのではなく、少し背伸びしたり、チャレンジをする経験を用意してあげたいものです。

そのためには、やはりいつでも海外に出ていける語学力をつけてあげることは必須だと思います。才能ある子どもたちを、人知れず苦しんでいる状況から救う手段が格段に増えます。

背伸びをしたり、失敗するという経験は、自分を省みて理解する力に変わります。本当に能力が高く、世の中に貢献できる人は、そういった内省する力を持っています。

自分を知り、チャレンジし続けることで、パッションを持って人生を歩み、自分の持っている素晴らしい部分を世の中の役に立てたいと思えるようになってくれたら、彼らも力を最大限発揮できるのではないでしょうか?

その子がいちばん輝ける場所を探す、一緒に作る、といった努力や覚悟が、未成年のうちは親側にも必要となるでしょう。

目標設定の仕方も、レディネスの考え方がベースにあるとわかりやすいですね!

ギフティッド・タレンティッドの子には、その子のレディネスを良く観察し、周りに同調させるのではなく、本人に合うレベルの活動の場をぜひ用意してあげましょう。

レディネスについて知り、知育や習い事の効果を最大限に引き出そう。日頃だけでなく、トラブル時の対応にも応用できる考え方

2017.01.16